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2010/07/15

◆日経平均は前日比109円安の9685円と反落、TOPIXも全33業種中32業種が下落するほぼ全面安商状で急反落した。前日は米企業業績好調を材料視した買いが広がったが、きょうは反動安となった。14日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、経済成長予測が下方修正されたことを受け、NYダウは小幅に続伸したがS&P500種株価指数は7日ぶりに反落した。そして、円はドルをはじめほとんどの通貨に対し上昇したことが嫌気された。もっとも、議事録の内容以上に、市場が敏感に反応したのは、6月小売売上高が2カ月連続で前月比減少したことや企業の好業績を買い上がったものの、調子に乗りすぎたのではないかとの反省があったから!?それとも、企業の好決算を手放しでは喜ぶほどには先行きの米国景気が良いわけではないとの思いが頭の隅に引っかかっていた結果か?

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◆ばら積み船の用船料・運賃の総合的な動きを表すバルチック海運指数がどこまで世界の景気実勢を写すかは不明だが、世界景気への懸念を背景に、軟調展開が続いている。5月27日からきのう7月14日まで34日連続で下落。1709ポイントは2008年4月17日以来の低水準となった。きょうは、海運株がそろって下げたが、直近で高値をつかんだ素材・資源関連株を処分売りする動きに倣って売りが広がっただけなのかもしれない。筆者などと同様に、株価の騰落にすり合わせて都合よくバルチック海運指数を引っ張りだしているだけなのかもしれない。

◆「いやはやなんとも!外国(外需)頼みの日本経済、株式相場に昔の活況は夢か幻。買い推奨といっても、下手な銘柄を掲げて失敗するなら、見送りが懸命」と記したのは13日号。紹介銘柄を絞っている。が、掲載しないわけのはいかない。全般相場に足を引っ張られ割り込んではいけない中期下値サポートラインを割り込みはじめた銘柄が散見し始めたことが懸念される。が、13日号で紹介の雪国まいたけ(1378)、ナブテスコ(6268)も下げ渋り、下値サポートラインまでそれなりに余裕がある。(両社に限ったことではないが)ただ、全体相場に暴風雨が襲った場合はいやおうなしに吹き飛ばされる可能性は大だ。引き続き、中勢上昇基調を保ち続けるかどうかを注目していきたい。●前日に紹介したタクトホーム(8915)は、昨年11月以来の三角保ち合いが煮詰まってきた。上放れにはぜひ付いていきたい。今11年5月期業績は2ケタ増収増益見通しであり、配当は連続増配を予定。今期予想PER5倍台に問題がなければ昨年11月高値10万円突破はそれほど難しくないはず・・。●ソフトバンク(9984)は同社のセールスポイントである米アップル社の「iPhone4」にトラブル発生リスクなどが報じられているものの、株価チャートは目下上々。26週線、52週線に下支えられた上昇基調にあり、きょう年初来高値を更新したが、移動平均線とのかい離率は大きくなく、ロスカット価格を設定しての挑戦は可。●そして、リチウムイオン電池向け正極材の戸田工(4100)、介護付き有料老人ホーム運営のメッセージ(2400)の株価チャートも強気で攻めたい格好が続いている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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