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2008/05/07

◆銀行株と不動産株のアンチ・サブプライム関連株が反騰相場を駆け上がり、商社株と鉱業株、石油・石炭株、海運株など資源株が原油先物価格のとんでもない高値水準での最高値更新を背景に戻りを急ぐ・・。日経平均株価が3月17日につけた05年6月以来の安値から前週まで週足陽線を7本引き、5月7日高値1万4208円まで21.5%の急反騰を見たように、大半の銘柄は3月安値もしくは1月安値から上昇基調を鮮明化している。日経平均が中勢の動きを示唆する26週移動平均線を上抜いたのと同様に、先高期待感が一段と強まっている。

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◆もっとも、世界の商品市場や為替市場・・などは3月17日までの動きとは正反対の方向を疾走している。米国株は3月17日に底入れ、反転。ドル安は3月17日をピークにその後はドル高円安に転じ、日本の輸出関連株を勢いつかせている。NY原油、バルチック海運指数は1月下旬以降上昇基調にあり、下落基調にあったフィレデルフィア半導体株指数は3月17日安値から一転、2割弱上昇しており、アドバンテスト(6857)、東京エレク(8035)など関連銘柄の動意を促し続けている。日本の関連銘柄はそれぞれ対応する指数の動きに応じる格好で上昇基調を強めている。「日本株の動きを見なくとも、対応する指数の上げ下げに応じて売買するだけで足りる」との声が聞かれるのも当然?NY原油先物相場はバレル=150〜200ドルとの見解を示す外資系証券もある。●国際帝石HD(1605)は昨年7月以来続く上値ネックライン128万〜133万円突破となれば、一気に上昇気流に乗るであろう!

◆もっとも、このまま米経済が順調に回復軌道に乗ると見る向きは多くは無く、サブプラ問題の後遺症は尾を引くことになろう。世界の投機資金が勢いにまかせて、下げ過ぎの反動高を取りにいっているあいだに何回転できるかがポイントとなる?

◆決算発表時に太陽電池関連事業進出を発表したのは3月に上場したばかりのTAIYO(6252・東2)。業績は横ばいもしくはわずかながら増益見通しだが、PERは7倍台と割安感は強い。しかも、株価のしこりはない、中段保ち合いを上放れた後、200円台乗せ相場に期待したい。●三洋電(6764)は太陽電池第一人者として、低位材料株として人気十分であり、1月安値から倍化達成。ここから、「どこと縁組みをして復活を果たすのか?」かつての兄弟会社松下(6752)をはじめ思惑が膨らむことになる・・。

◆日本化学(4092)は、今年1月に03年6月以来となる安値216円をつけた後、3月に223円の二番底を入れてようやく反転。3月の戻り高値275円抜けとなればW底確認となり、新たな相場に入る。リチウムイオン電池材料を手掛けており、燃料電池車開発、現実化の恩恵は大。思惑株人気に乗る可能性は大だ!

◆シャープ(6753)、松下は薄型テレビ(FPD)増産、世界シェア戦争勝利を目指す。当欄が注目するのは、●平田機工(6258・ジャス)だ。大型化する薄型テレビ関連受注増に対応するため熊本工場近隣、関西工場内に生産設備増強を図る。販売先はこれまで同様に松下プラズマであろう。予想PER7倍台はいかにも割安感が強い!06年暮れの上場、今年4月の上場来安値1089円からの反騰に期待したい!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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