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2005/11/28

◆今年のある証券界のアンケートで年間注目株に選んだラサ工(4022)がきょう435円の年初来高値を付けた。309円の昨年大納会終値に対し4割強の上昇だが、きょうほぼ5年ぶりに1万4900円台を回復した平均株価の昨年末比30.45%高をわずかに上回ったに過ぎない。2倍〜5倍銘柄がごろごろしている中では不満足な結果といえよう。ただ、同社が手掛ける300ミリウエハ再生処理は年明け以降も一段の市場拡大が予想される上、同社は今春生産の能力を大きく引き上げており、来期以降の業容拡大期待は強い。今3月期は半導体市況の軟化も手伝い予想外の2ケタ経常減益に追い込まれそうだが、エレクトロニクス、ハイテク株物色人気に乗り10月28日の直近安値319円を基点に急騰。6月に付けた年初来高値387を突破し、大きな上値の壁を打ち破った。400円台乗せはほぼ6年ぶりだが、01年12月のバブル後最安値105円を大底とし、24カ月移動平均線に下支えされ長期上昇基調を続けるこの相場は、難産した今年よりも、来年のほうが素直な値動きが期待できそうだ。■物色対象は日めくりのようにくるくる変るが、平均株価などは螺旋階段上に上値を切り上げており、1万5000円台乗せに後10数円と迫っている。本欄推奨株候補のソニー(6758)は、アナリストの売り推奨をよそに安値から1カ月足らずで1000円弱の反騰となっている。「今年の相場も残りあと20日足らず。攻めるしかない」ようだ。

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◆NY金先物が500ドル目前となっている。住友鉱(5713)は10月に一服したが、11月は9月に続き月足が長大陽線となりそうだ。今年の相場は昨年1月高値851円を抜いた後もみあう展開が長かったが、金価格の上昇や円安メリットを背景に9月以降一気高している。信用買い残が直近ピークを更新しており、信用倍率が悪化しているのは気になるが、電子材料関連株でもあり押し目を拾いたい。◎カーエレクトロニクスのデンソー(6902)は2年前の春、イビデン(4062)と並ぶ次世代成長株のひとつとした。その後、イビデンは業績の爆発的拡大を背景に04年秋以降上昇ピッチを加速させきたが、デンソーは10%台の中期成長率ということで一歩も二歩も遅れをとった。しかし、増配姿勢に転じた背景に海外での業容拡大への自信があること、トヨタの世界戦略をカーエレクトロニクスで支えるここからの成長スピードに期待し、上場来高値を更新中とはいえ、依然割安感が強い。■京三製系の電子部品メーカー・日インター(6974)は今3月期最終益が過去最高更新見通し。予想1株利益は42円。週足移動平均線が790円処で収れんし、上放れてきた。ここから追撃買いしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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