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2005/10/20

◆本欄注目の携帯電話向けシステム開発で先行するコネクト(3736・マザ)が一時10万円高の63万8000円ストップ高に買われた。一方、HOYA(7741)は140円安できょうの取引を終えた。どちらも好決算を発表したのだが、株価は明暗が分かれた。コネクトは寄り付き前に、05年8月連結決算(今期が初めて)を発表、経常利益は2.78億円の黒字となり、続く来期経常利益は倍増超の6億円を見込むと会社側。予想1株利益は9406円。結果、業績変化率の高さが評価され4000株超の活況のうちに200日移動平均線を再び上抜いてきた。携帯電話での映像取り込みなどブロードバンド環境が急速に整っていくなか、コアテクノロジーとサービスプロバイダを技術的に結びつける上で必要不可欠な存在となりつつあり、インデックス(4835・ジャス)と共同しあるいは他社と提携し携帯電話の新たなシステム開発を手掛ける先に、巨大市場が待ち受けているとみてよい。その延長線上にあるのが、放送とネットの融合であり、楽天やライブドアの堀江社長と放送各社との資本に絡む攻防戦。来年4月には融合第1弾「ワンセグ」がスタートする。では、HOYAは何故下げた?答えは簡単、連結純利益が19%増で4期連続過去最高更新したが、いわゆる「サプライズ」(驚き)がなかったうえ、市場はハイテク株を忌避する傾向が強いためである。きょうも半導体関連株は米国株高を背景に上値を買う動きがあった。が、総じて引けにかけ上げ幅を縮小していった。■米国に続き日本でも来週27日から中間決算発表が本格化する。ここまでの傾向は、上方修正銘柄数が数では下方修正数を大きく上回っているものの、上方修正銘柄の上昇率よりも、数は少ないが下方修正銘柄の下落率が圧倒的に大きい。高値警戒感が強く相場が調整期入りしていることが背景であろうが、思いがけない落とし穴が待っているとも限らない。コネクトは成長をより重視する新興市場にあって、期待に沿った線で決算・業績予想がでてきたのだ。コネクトはこの業績方向を背景に、改めて中期強気で攻めていきたい。なお、インデックスが8月末株主割り当てで1株を2株とする株式分割の効力発生日がきょう20日だった。8月の分割落ち後さえない展開が続いてきたが、昨年の株式分割実施後では10月末頃が株価のボトムであり1月に向け上昇していった。今年は昨年以上の好チャートパターンを予想するが、さてどうか。

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◆本欄注目のアンジェス(4563・マザ)も中期上昇基調を刻んでいる。きょうは82万円台に買われ年初来高値を更新した後、いってこいとなったが、100万円台乗せを目指し強気を継続する。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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