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2010/04/22

◆日経平均は前日比140円安の1万949円と反落し、1万1000円台維持に失敗した。一時220円強下げて前日の上げ分を帳消しにする場面もあった。ギリシャの財政問題は決着まで厳しい場面が何度も予想されるうえスペインなど南欧の財政問題も燻るとあってユーロが売られ安い状況が続いている。また、IMFが中国の人民元に対して過小評価が著しいと指摘していると伝わり、東京外為市場で円が対ドルでは92円台前半、対ユーロは124円台と3日ぶりに反発した。主要アジア株がシンガポールを除きそろって下落したこともあり、輸出関連株が下げをリードし、金融関連株も下げた。ただ、直近にかけての上昇相場で買い方の回転はそれなりに利いており、東証2部株指数や3新興市場指数はそろって続伸した。■1部市場の出来高は21.7億株。売買代金も1.5兆円とそれぞれ減少したものの、連日で1.5兆円台は維持。エネルギー面はそこそこ高水準を維持しているのは、大型連休前からの企業決算と同時に発表される今2011年業績の大幅増益予想を待ってのこと?ただ、連休前にあせってもしかたないが・・。21日時点の日経平均指数採用225銘柄の予想PERは32.99倍と海外比でいかにも高過ぎる。あのバブル期の過剰流動性による高成長時代ならともかく、デフレ・低金利時代には企業は1株利益を高め、予想PERを低下させる以外に、着実に株価を押し上げていく法はない。

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◆川重(7012)は6日連続で年初来高値を更新。21日、前3月期連結最終損益は従来予想の30億円の黒字から一転、108億円の赤字(前の期実績は117億円の黒字)になったようだと発表した。しかし、前期業績の厳しさはアナリストが従来指摘しており、悪材料出尽くし感から、高速鉄道関連の低位信用需給ひっ迫株として買い直されたようだ。株価は、08年10月安値117円を基点とした上昇基調にあり、昨年6月高値291円に急接近してきた。昨年高値更新となれば、08年基点の中期上昇相場に弾みが付きそうだが・・。●ニチイ学館(9792)も3日続伸し、200日移動平均線、52週線を息している。全般軟調展開時に短期的な両移動平均線割れはあっても、全般落ち着きとともにプラスかい離を回復すれば、GOサインを発っすることができよう。●これも当欄注目株だが、日清医療食品(4315)が3日ぶりに急反騰した。一時ほぼ2カ月半ぶり高値をつけた。21日に前10年3月期連結経常利益が従来予想を大幅に上回り前の期比7割増の148億円になる見通しだと発表したことが好感された。同社は医療・福祉施設給食の最大手。病院や介護・福祉向け給食では食中毒発生リスクがあり参入障壁がやや高く大手の同社事業は引き続き順調な推移が予想される。有利子負債はわずか2億円と好財務内容だ。前期推定PERは10倍台に過ぎない。株価は、昨年3月に、08年10月の上場来安値に対する二番底を付けた後、52週線が下値サポートラインとなり上昇基調を刻んでいる。当面の相場ポイントは1月29日の年初来高値かつ2年2カ月ぶり高値1360円突破が出来るかどうかがだ。が、時間は若干要するかもしれないが1月高値突破から、一段上の相場が期待できるチャートだとみている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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