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2013/05/16

◆日経平均は前日比58円高の1万5037円と反落した。15日も米独株は最高値を更新し、海外市場は金融相場が続いていることを証明する動きとなった。欧米とも発表された経済指標は悪化した!ユーロ圏1−3月実質GDPが予想を下回り、前日の独5月景気予想指標悪化に続いた。米国では5月NY連銀製造業景況指数は今年1月以来のマイナスに沈み、米4月鉱工業生産指数も市場予想を下回り悪化し、景気回復の遅れを示唆した。しかし、市場は「弱めの景気指標で、金融の量的緩和継続期待が高まった」としなお買いが優勢な相場が続いた。世界的な金融緩和策を背景とした奔流が止まないようだ。■自国の強い相場、世界同時金融緩和状況から、海外投資家の日本株物色の流れは止まない?この日、円は対ドルで反発し、対ユーロでは3日ぶりに反発した。しかし、精密機器、ガラス土石、電気機器、輸送用機器など輸出関連セクターを買う動きは継続し、10業種が値上がりしたなかで、上昇率2位精密機器、3位ガラス土石、7位電気機器、8位輸送用機器、10位機械と半分の5業種を占めたのだ。

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◆この日●東電(9501)が14日に続きストップ高で終了した。前日は100円強の上ヒゲ!を引く4円幅の小幅陰線足となる乱高下となった。しかし、この日の、この乱高下をカバーしたかのような動きは、何か違う力が入ったのではないか?と思わざるを得ないような不思議な動きだった・・。日足は昨年11月安値を基点としたきれいな3段上げの格好となっている。そして、額面の500円を回復し、3日連続で上回り、100円以上のお釣り状態で終了した・・。

◆さて、安倍内閣の「アベノミクス」の「3つの矢」成長戦略は、「一の矢」が「機動的な財制政策」、「第2の矢」は「大胆な金融政策」、そして、「3の矢」は「民間投資を喚起する成長戦略」。1の矢は、総額13兆円規模の12年度補正予算案が成立し始動、2の矢は3月に黒田日銀総裁就任、異次元の金融政策で市場はこれを反映させる動きとなった。そして、3の矢の成長戦略は?産業競争力会議を設置し今年半ばをメドに策定するとしている・・・。期待されるのは?健康長寿社会の実現、人材力の強化、「アベノミクス特区」、「次世代」インフラ導入・ITのさらなる活用、それとも、経済連携の推進、法人税優遇・・?大和証券では、医療関連は、超高齢化社会となった日本であり、海外医療環境の改善寄与という観点もありもっと注目されてもよいという。首相は4月末のロシア訪問で、2015年にも最先端のガン治療施設を備えた新病院を首都市内に建設する計画を表明した。大和では●住友重機(6302)開発の最新鋭放射線治療装置が納入されるとしている。期待できそうなのは、成長戦略に関連する医療機器関連。企業では、●テルモ(4543)、●日光電(6849)もピックアップ。●大和で取り上げていないが、シスメックス(6869)は検体検査機器大手で試薬も高シェア。世界150カ国以上に展開しており、病院環境の管理には不可欠。前3月期連結経常は前の期比20%増、今期は31%増の300億円と5期連続大幅増益かつ連続最高益更新予想だ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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