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2005/05/13

◆結局、連休明けの今週は一度も平均株価が上げに転じることはなく、5連敗で終った。平均株価は3月に年初来高値を付けた後軟化、4月21日の洗礼で反転するとみられたものの、1万1200円処を突破しきれずそれもかなわず。先行き不透明感を一段と強めている。きょう発表された3月の機械受注統計でも、船舶・電力を除く民需が前月比プラス1.9%だったが、4〜6月期予想が前期比3.1%減とマイナスとなった。日銀も悩ましい景気指標のふらつきである。昨年は4月に天井を打った後も、自動車セクター、鉄鋼、海運セクター、秋以降は銀行株が買われハイテク株もリバウンド相場に入った。では、今年は?3月天井のあと、市場をリードするセクターが現れていない。昨年暮れに本欄で市場体温計銘柄としたのはみずほFG(8411)。顧客名簿流出事件後同銘柄から外したが、今でも市場体温計の役目を果たしているようだ。そして、市場体温計銘柄候補としてソニー(6758)、三菱東京FG(8306)を選んだが、ソニーは平均株価の日足とよく似ているが、三菱東京FGは平均株価以上に弱い展開となっており体温計の役目を果たしてない。それとも、三菱東京FGは先行き平均株価がもっと下がることを先取りしている?

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◆週明けも決算発表動向に過敏に反応する極めて近視眼的な展開となりそうだ。◎本欄関連の決算発表明暗では、日電気硝子(5214)が反発した。が、これは、MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)指数構成銘柄の見直しで新たに採用された34銘柄のひとつとなったことが買いを誘った。全般急落時に突っ込み買いを入れるつもりで、当面。様子を見たい。◎田村大興(6675)が一時ストップ高に買われ、◎シスメックス(6869)も好決算から急騰、3月の上場来高値6710円が射程圏内に入ってきた。利食い売りとしたい。◎日写真印(7915)は好決算だが、値上がり幅は物足りず、週足は前週分をつつんだ悪い格好になってしまった。売り。◎また、CCC(4756)は新光証券が「06年3月期業績の伸びは株価に織り込まれたと判断」し株価レーティングを「1」から「2」に2段階引き下げたことで、1月下旬以降ほぼ一本調子の上げとなっていることもあり、調整期入りとみて利食い売りを奨めたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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