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2015/12/03

◆日経平均株価は前日比1円77銭(0.01%)高の1万9939円90銭とわずかながら反発した。引き続き、2万円台回復後の利益確定売りが上値の重しとなった。前場後半から後場前半にかけ1万9900円台割れ場面があったものの、対ドルでの円4日続落推移もあり引けにかけ切り返しプラス圏を維持した。ただ、1部市場の値上がりは785(40.9%)にとどまる一方、値下がり銘柄数は974(50.7%)と値下がり銘柄数が勝った。変わらずは13減の163。

 日経平均への指数寄与度の大きなファストリ(9983)が前日に続き利益確定売りに770円安(1.5%)の4万8210円と大幅続落となったことが連日で指数を下押した。2日に発表した11月国内ユニクロ既存店売上高は前年同月比8.9%減となった。中旬の気温が例年比高かったことから冬物実需商品の販売が苦戦した。一時1210円安場面もあった。

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◆日本郵政(6178)が高値を更新した。朝方に39円高の1946円と11月13日の最高値を更新した後、利益確定売りなどで1910円台を見たものの、引けにかけ上げ幅を回復する粘り腰を見せた。●ゆうちょ銀行(7182)は17円高の1779円と4日続伸し、上場2日目に付けた高値1823円に挑戦する構えとなった。●かんぽ生命(7181)は75円安場面から5円高の3380円と小反発に転じて終了。上場1ヵ月目は、日郵政が高値更新で締め、チャートは上値を狙う構えとなってきた。もみ合いを抜けた格好からも一段上の相場展開入りを期待したい。

◆日経平均2万台相場時代入りは、三菱重工業(7011)が26週、52週移動平均線を回復し、長期線が下値サポートラインとなるかでも判断できそうだ。この日は0.2円高の644.9円とわずかに反発。前日終値644.73円を挟み小動きでの推移となった。

 3日付け日経新聞朝刊が、重工各社の航空機関連事業が好調。三菱重の航空機部材を含む部門の16年3月期営業利益は前期比約2.5倍の600億円弱に膨らみそうだ。7月末の従来予想450億円を大幅に上回る。川重やIHIも2割前後の増益となる見通しで、航空機分野が連結業績をけん引する構図が鮮明だと報じたことが買いを誘った。

 ただ、1日に日経平均株価が2万円台乗せしたこともあり、円続落展開のなかも利益確定売りに上値を押さえられた格好となった。6月のほぼ8年ぶり800円台回復後、510円台へ沈んでの反騰展開。同社株が週足長期線をクリアし、さらに上値を目指す構えとならなければ、日経平均の2万台回復は難しいものとなる?

◆なお、当欄注目の星野Rリート(3287)は一時、124.1万円と11月4日の大幅失速の崖の下水準へと戻してきた。同月2日には年初来安値から132.5万円と200日移動平均線を回復してものの、そこから失速。切り返しつつある。130万円にある200日線へのチャレンジに期待!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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