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2015/04/03

◆日経平均株価は続伸。前日比122円29銭(0.6%)高の1万9435円08銭と高値引けとなった。3日の米国市場では、雇用統計発表を控えたNYダウは3日ぶりに反発した。好発進となった新年度相場3日目のこの日は、朝方こそ利益確定売りが先行したが、円の反落推移を受けすぐに上げに転じ、1万9450円に迫った。その後、一息入れた後、10時頃から引けにかけてジリジリと上値を追う格好とった。値上がり銘柄数は前日より343減も1192銘柄と連日の4ケタとなり、値下がりはほぼ半分の553だった。業種別株価指数は29業種が上げ、銀行0.73%、ガス・電気0.20、精密機器0.11、卸売0.06%安の4業種が下げたのみ。値上が率1位はその他製品2.09%、2位ゴム製品1.97%、3位食料品1.64%、4位その他金融1.14%、5位ガラス土石1.13%。

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◆値上がり率1位となったのは食品関連の●キューピー(2809)12.8%高。2日発表の15年11月期第1四半期(14年12月-15年2月)連結経常利益が前年同期比48.5%増の55.6億円と大幅拡大したことが買いを誘った。6位には●江崎グリコ(2206)8.7%、7位●ケンコーマヨネーズ(2915)8.4%、10位●森永菓(2201)6,7%・・と続き、30位までに8銘柄を食品関連が占めた。食品企業は円安は原料調達のコストアップ要因となる。また、消費増税の影響もある。しかし、高いブランド力を活用した値上げや主力製品の販売拡大、そして、森永菓、グリコなどの海外客人気商品はインバウンド需要を含む海外需要増を取り込み、業績の底堅さが見られる。グリコの前3月期営業益は最高益更新予想。この日は、ゴールドマン・サックス証券が稼ぎ頭の「Pokey」のグローバル展開などを評価し投資判断「買い」で調査を開始したことが手掛かり材料となったという。●また、当欄が注目株だった●プリマハム(2281)も354円を付け3月25日の年初来高値を更新、1996年11月以来の水準まで戻してきた。●味の素(2802)は3.3%高と3月に付けた15年ぶり高値にあと3円と迫った。野村証券は16年3月期業績ではリジンの価格変動の影響は小さく2ケタ営業増益の可能性が高いと指摘、投資判断「強気」を継続した。ディフェンシブ的イメージで全般相場高揚時には出番が少ないが、前号で記した建設セクターとともに、上昇相場のなかで、全般相場に勝るアップ率を勝ち取るシーンもあると注目したいものだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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