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2005/11/15

◆典型的な調整相場となっている。が、かつては「3カ月投資で最大のリターンを得るパターンは、11月に買って2月に売る」といわれたこともあるように、11月は調整相場相場となることが多かった。そういえば、本欄は「11月下旬の平均株価1万4000円台が目標」と今春以来言ってきたが、1万4000円を付けた後の展開について披露したことはない。というか、いまだ、新春相場に付いてはデッサンさえ描いてない。10月下旬から締め切りに追われ続けており、仮眠生活続きで全く余裕のない日々を送ってきたからだ。それもあすの締め切りものを終えれば一段落。近日改めて、新春相場のデッサンを披露する予定だ。

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◆さて、平均株価はきょうも1万4000円台を保った。直近の本欄をみても察することができるように、日ごと変る投資対象に右往左往しているのだ。8日の45億株の大商いの日に三菱自(7211)が363円の高値を付け、それ以降きょうまで6日続落となり、「買うから上がる、上がるから買う」の好リズムで回転商いをしてきた流れが断ち切られたことが象徴しているように、需給相場にきしみが生じているのかもしれない。■きょう付けで発表されたメリルリンチの「ファンドマネージャー調査11月号」では、「世界の投資家の日本株比重は、10月、54%から56%に上昇し現在の質問パターンになって最高を記録した。が、今後日本株を増やすという投資家は9月、10月の20%、18%という高水準から、5%に低下した」といい、「日本の景気や企業経営は高く評価され、世界の投資家の日本株意欲は依然強いものの、最近の日本株独歩高によるバリュエーションの上昇によって、買い意欲がすこし低下したことを示す」と指摘する。同証券以外のストラテジスト達も相次ぎ欧米視察を終え、「日本株への意欲の高さを知らされた」としている。それでも、あすは分からないが、きょうも平均株価は1万4000円台を守った。やはり強いというべきか。それとも名残の火か。

◆きのう紹介の浜松ホト(6965)、アドバンスト・メディア(3773・マザ)はきょう揃って大きく突っ込む場面があった。浜松ホトは年初来高値圏にあったことから決算発表で好材料出尽くし感が広がったようだ。また、AMIは一時きのうの高値から7万円安となる場面があり、引けは1万円安の78万円で終った。いずれも決算から中期強気銘柄の資格あり受け取っており、新春の推奨銘柄となる。■さて、きのう瞬間だが2015ポイントの2月以来の高値水準を付けたマザーズ指数だが、きょうは1時15ポイント下げる場面があった。しかし、直近何度も登場のJストリーム(4308・マザ)は1万9000円高の37万円となった。つい先週末まで売られ過ぎ水準にあった25日RCIはきょうマイナス39.8%まで浮上。上昇エンジンに火が付き始めたようだ。強気継続。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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