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2005/06/29

◆平均株価は4月からの下げ過程で開けた3つの「窓」(日足ベースで前日の安値を翌日の高値が下回った時にできる空白ゾーン)のうち2つを既に埋めており、1万1602円94銭を上回ると3つ目の「窓」埋めが終れば、先高期待感が高まるとの見方があるが、さて・・。ちなみに、25日平均の騰落レシオはきょう現在126.0%まで急上昇しており、短期的な過熱感が出ている。■きょうは株主総会のピークとなったが、商法や有限会社法などを一本化し新たに創設した「会社法」が成立した日でもある。M&Aでは買収防衛策が盛り込まれ、外国企業が自社株を対価に株式交換で買収が可能となる対価の柔軟化の施行は1年先送りされ2007年度からとなった。株主総会では、きょうもファナック(6954)が発行限度株数を4億株から9億株に変更するとの経営側の議案を否決されるなど、株主の声が従来以上に注目されたが、M&A時代を迎えこの流れは止まらない。

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◆きょう発表された5月の鉱工業生産指数(速報)では、生産指数が2カ月ぶりにマイナスとなったが予想の範囲内。在庫率指数の低下が足踏みしたことは気になるが、全般的にはポジティブ(肯定的)とみてよさそうだ。この後、29〜30日が米FOMC(連邦公開市場委員会・その後金利引き上げ予定)、30日は海外ファンドの決算期末(お化粧買いの終り)。そして、週末7月1日は6月の日銀「短観」発表(好材料出尽くし)及び米雇用統計の発表のスケジュール。昨年は、7月1日に2番天井を打ちその後反落していったが、ことしは?筆者は各論(個別)ではやや楽天的にみているが、総論では足元上値を時間かけてこじ開けるパターンが続く可能性が強いとみている。

◆島津製(7701)は700円台で頑強。5月安値からの上昇しており目先反落の可能性は高いが、三菱証券では「27日に、分析機器新工場建設と生産子会社設立を発表。今年2月発表の新中期経営計画で示された生産改革がいよいよ本格化する」と指摘、利益率改善に大きな期待できるとし、最上位の投資判断「A」を継続している。筆者も同感であり、中期強気を継続する。◎TPR(6463)はきょう2カ月半ぶり高値に買われた後反落で終ったが、2月後半以降1200円台が壁となっているが、自動車関連設備投資増を背景とした好業績・割安株買いの流れの中でクリア可能と見る。26週線が突き上げつつあるここから再度強気したい。◎昨日紹介のJストリーム(4308)は朝高が仇となり往って来いで終った。投げが出ればチャート片手に押し目を拾っていこう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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