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2014/03/13

◆日経平均株価は前日比14円41銭安の1万4815円98銭と続落した。午後2時前後には1万4900円台と上げ幅を拡大する展開となっていた。しかし、2時台後半に中国が発表した経済指標が市場予想を下回ったことから下げに転じていった。12日の欧州では1月ユーロ圏鉱工業生産指数が予想外に減少したうえウクライナ情勢懸念もあり欧州株はそろって下落。米国市場は金融の量的緩和期待からNYダウは3日ぶり反落したものの、SP500種指数などは上昇・・とまちまち。それでも、前日発表の日本の大企業1−3月景況感が5期連続プラスなるなど順調な統計発表もあり、日経平均は朝方から前日終値を上回っての推移が続いていた。が、中国政府発表の1−2月工業生産、小売売上高、都市固定資産投資がそろって市場予想を下回ったことから暗転していった・・。■TOPIXは3.48ポイント安の1203.98と続落した。業種別株価指数は24業種が下げ、9業種が上昇した。値下がり率上位5業種は、1位が海運で2.08%の大幅3日続落。バルチック海運指数が12日ぶりに120ポイント超の大幅反落となったことが嫌気された。前日はバルチック指数が11連騰となったものの無視され、円高を嫌気した売りが勝ったが、この日は海運指数安と円高のWパンチが効いた!?・・。2位不動産は1.22%、3位証券・商品先物0.87%、4位倉庫・運輸0.87%のいずれも続落、5位銀行は0.77%の3日ぶり反落・・と金融・不動産関連セクターが上位に並んだ。●一方、値上がりしたのは内需関連と輸出関連の一角、そして鉄鋼だった。値上がり率1位は紙パルプで1.18%の反発、2位空運は0.88%、3位情報・通信0.69%、4位ガラス土石0.69%、5位その他製品0.48%高・・いずれも反発だった。

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◆1部市場出来高は前日比3億2224万株減の16億9824万株と1日で減少に転じ、11日の今年最低(18.1億株)を更新し昨年8月26日の15億8740万株以来の低水準となった。売買代金は2702億円減の1兆6317億円と11日の今年最低を更新し昨年10月22日以来の水準に後退した。時価総額は9957億円減の426兆5457億円と2日連続で減少した。昨年末大納会からは31兆9385億円、7%の「国富」の減少だ!?■それにしても、2月21日から15日連続で出来高25億株割れ、同月17日から19日連続の売買代金2.5兆円割れ・・と上昇基調に転じるにはいかにもエネルギー不足!長期相場を示唆する52週線に下支えされ、中期線の26週線を上抜いてきたものの、きょうの下げで26週線割れ・・。もっとも、国内要因より海外要因、そして、為替動向横目の海外ファンド御用達相場。この先の行方は?相場活況のきっかけは・・?

◆前日は7連騰で上場来高値更新のヤオコー(8279)もさすがに小反落。こうなると、全般反騰相場に転じた時は、突っ込み銘柄を買うための利益確定売り銘柄になる懸念が浮上?幸い、今年1月には4600円を付けており、これを基準とすれば、わずかな上げ幅であり、懸念が現実化した場面では「ゆっくり拾っていけばよい」の気持ちで臨めば良いか。■当欄では、一時、人気場面があった「カジノリゾート構想」関連銘柄をフォロしはじめた。グローリー(6457)は昨年12月の高値圏に迫ってきた。コナミ(9766)も高値圏でしぶとく食い下がっている。セコム(9735)、日本金銭機械(6418)も52週線に下支えされ踏みとどまっている。綜合警備保障(2331)は昨秋高値に迫っている。全般軟調展開のなか、調整中の「カジノリゾート構想」関連銘柄に注目!!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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