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2010/01/25

◆1月最終週初めの日経平均株価は前週末比77円安の1万512円と下げ3日続落。2009年12月24日以来1カ月ぶり安値となった。22日の欧米市場では、オバマ米大統領の金融規制強化に加えバーナンキ米FRB(米連邦準備制度理事会)議長の再任問題が浮上してきたうえ、中国の景気過熱防止策懸念などを背景に株式が続急落。NY金・原油先物がともに1カ月ぶり安値に下げるなど商品相場も下げた。悪い流れのまま、アジア・太平洋株式市場でもそろって売りが先行し続落。金融関連や景気敏感セクターから下げた。■オバマ大統領の金融規制と中国の景気過熱回避への政策懸念だが、米国は11月2日には中間選挙が実施される、人気の陰りが急となっているオバマ大統領にとって、銀行規制強化で人気取りを狙ったのかもしれない。が、二番底探りの経済、株式市場に格好の悪材料を投げかけた格好で、先行き金融の急速な収縮懸念も経済の足を引っ張ることになりかねない。一方、中国の景気行き過ぎへのブレーキは8%前後の安定高成長!?を狙う政府の動きであり、バブル回避と引き締め過ぎ回避の綱渡りは当分続きそう。ただ、政府は景気も株価も急な冷え込みもホット化も望んでいないことはわかっている。人智でバブルやパニックを防ぐことができるか実験は続く。

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◆楽天(4755)は7万円攻防戦が続いている。昨年12月1日に7万円台に乗せて2カ月目が終ろうとしている。景気後退による物の動きは厳しいが巣ごもり消費で楽天市場の堅調は続いており、業績面は順調。あとは、株式需給面がポイントとなる。以前にも記したが、東証1部市場が調整色を強めた時、新興市場で時価総額の大きな、業績好調銘柄として同社株が選択される可能性は高い。中期相場を占う26週線はきょう現在6万4000円台にあり、その上に13週線が6万8000円台前半に控えている。その間には75日線が6万6000円台で控えており、どの水準で下げ止まるか、買い場を探したい。

◆介護付き有料老人ホーム運営のメッセージ(2400)が20万円台で終った。8日続伸で08年2月以来ほぼ2年ぶりの20万円台回復だ。週足は急ぎ過ぎず着実に下値を切り上げている。「07年2月の株式分割落ち後高値24万8000円が目標株価となる」。とはいえ、ほぼ2年ぶりの20万円台だけに、利益確定売りをするのは当然であろう。PER割安感はあるが、ここから売り上がりもあっていい。ただ、全般軟調展開が続くなかではジリ高相場が続くが、全般強気相場に転じたときは、銘柄入れ替えのために売られる可能性もあるが・・。●病院給食大手の日清医療食品(4315)も小幅ながら5日続伸と順調。昨年9月高値を少しばかり上抜いたところで、利益確定売りは出やすくなっている。が、引き続き、今期業績回復のPER割安、好財務内容の病院給食高シェア銘柄として、突っ込み場面があれば、拾い続けたい。●調剤薬局大手の日本調剤(3341)はきょう急騰し昨年12月の戻り高値を更新した。創業30年の節目の年である今年は来期からつくばでジェネリック(後発医薬品)製造を開始する。製造と販売を手掛ける「ジェネリック医薬品のリーダー的存在」として業容拡大が期待される。08年10月の上場来安値970円を基点に下値切り上げチャートを描いており、前週末に26週線を上回ったことが買いを集めたもよう。無人気銘柄で高値飛びつき買いを避け、買い場を探したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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