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2005/11/25

◆物色対象はきのうの裏返し。4日間取引の今週、平均株価は小幅ながら上昇を続け7日続伸となった。きのうは値下がり銘柄数が1100を超えたが、一握りの値がさハイテク株が大幅高しプラスを守った。きょうはきのう値下がり上位にあった内需主力株が上げに転じ平均株価続伸をリードする一方、値がさハイテク株は反落した。売り買いとも一方通行的な日替わり相場が続いているが、一歩退いてみれば、強弱をつけながらも上昇基調を展開していることが良く分かる。きょうの業種別値上がり率トップの銀行株には、今週にはいりアナリストの強気レポートが相次いだが、株価はチャートはいつでも高値更新が可能な下値きり上げのパターンにある。損保株では三井住友海上(8752)など今も25日移動平均線沿いに下値が切り上がっており、証券株と同様に上昇余地を残している。また、不動産株はきのう姉歯設計事務所の耐震設計偽造問題の拡大を懸念した売りが広がったが、相次ぎ姉歯との関係を否定した会社コメントが発表され、きょうはすかさず反発に転じた。ただ、不動産株の場合もそうだが、中期相場はまだ上のものだが、内需主力株は直近急騰相場を展開してきたセクターだけにもう少し調整期間が欲しいところだ。■代わりに、豊洲2・3丁目土地区画整理事業を展開しようとする石川島(7013)を新年に向け注目したい。東京都は、大規模な土地利用転換が見込まれる「豊洲1〜3丁目」地区の「まちづくり方針」を策定した。同社株はあの80年代後半、ウォーターフロント関連株として150円処から1600円まで駆け上がったが、その時の延長線上の開発が晴海・勝どき、豊洲などで再開発事業として計画が進行中だ。300円台を付けた後調整が続いているが、この高値圏でもめばもむほど、先行き相場が期待できよう。

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◆新興市場のバイオベンチャー株、携帯電話関連株とも動きが鈍い。市場そのものが1部市場に引っ張りまわされているからだが、収益が予想を裏切る場合が増えていることも響く。ただ、あせらず気長に下値切り上げパターンに転化する時をまとう。◎東証1部市場銘柄ではあるが、きのう新年に注目できると紹介した東陽テクニカ(8151)は、2年越しの1400円台後半の上値関門を10月下旬に突破したばかり。押し目強気買いの姿勢で臨みたい。そして、今はジリ貧型チャートで「買い」を指示できない医薬品開発のLTTバイオ(4566・マザ)は新年に攻める銘柄とみており、年間注目株とする。石川島を含めた3社は新年、折りにふれ紹介していく予定。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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