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2011/06/08

◆日経平均は前日比6円高の9449円と銭単位まで表記しないと上げ下げがはっきりしないレベルで続伸した。欧州株はまちまちの動き、前週末に5.7%の大幅反発したギリシャ株は2日連続急落するなど南欧株はなお厳しい動きが続くが、ドイツ、イギリス、フランス株は上昇と明暗がくっきり分かれている。また、米国では、バーナンキ米FRB議長が講演で緩慢な景気回復を押し上げるには金融緩和策を継続する必要があるとしたが、具体策にふれなかったことでドルが下落。一時89ドル高まであったNYダウは19ドル安と5日続落で終了。ついに、26週移動平均線を割り込んだ。昨年9月第1週以来9カ月ぶりのことだ。もちろん、短期的に26週線を割り込んだだけで、下げ相場に転じたと断定することは出来ない。ただ、26週線割れの時間が長引くにつれ下値リスクは高まる。これまで以上にNYダウの動きに関心をもってウォッチングを続けよう。

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◆東京市場では、出来高は前日比9450万株減の16.6億株と連日で減少し売買代金は1兆円強にとどまった。これではエネルギー不足で持続的な株価上昇を示現できない。ただ、取引時間中に5月に景気ウォッチャー調査が2カ月連続で改善したと伝わり、内需株が上昇しなんとか値上がり業種が増え、日経平均は小幅にプラスとなった。この日投資家心理を冷やしたのは東電(9501)株。200円台を割り込み上場来安値を更新した。また、円が1ドル=80円台を割り込み79円台へと急反発したうえ、アジア株も上海総合指数の小幅続伸を除き主要市場がそろって大きく下げたことや、任天堂(7974)が1000円以上の大幅反落で06年1月以来の安値に沈んだことも投資家心理を冷やした。任天堂は米国で7〜9日に開催中の世界最大のゲーム見本市「E3」で、2012年に発売を予定している家庭用ゲーム機「Wii」の後継機「Wii U」を発表した。しかし、アナリストが、今3月期の任天堂のゲーム機出荷台数を3920万台から3360万台と大幅に引き下げ、他のゲーム機の販売単価も下げ圧力が強いと指摘したことが売り材料視されたようだ。つれて、任天堂向け売上高比率の高いミツミ(6767)も1992年9月以来ほぼ19年ぶり安値に下げた。

◆そんななか、再生医療関連として当欄期待のセルシード(7776)が300円高の1497円とストップ高引けとなり、なお、ストップ高気配で11.5万株の買い注文を残した。大震災発生の3月11日以来の高値だ。「欧州で角膜再生上皮シート販売承認申請した」と発表したことが買いを集めたもの。現在5つの細胞シート再生医療医薬品候補の研究開発を進めている。なかでも、角膜再生上皮シートは事業化にもっとも近いレベルにあり、07年からフランスで治験を開始、欧州での事業化を目指し準備を進めてきた。そして、日本企業による欧州での再生医療製品での薬事承認申請でもっとも早い例の1つだという。もっとも、目先資金の買いが中心であり、1月にそうだったように乱高下は激しい。何日間この材料が話題になるかはこころもとない。ただ、直近で200日線を割り込まないまま急反騰しただけに、続騰場面が期待される。ただ、一部を除きいったん売却すべきか・・?●また、30万円攻防戦が続くサイバー(4751)も上放れを期待しつつ新たな上昇相場入りが期待される。  

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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