2014/10/08
◆日経平均株価は前日比187円85銭安の1万5595円98銭と続急落した。7日、IMFは2015年の世界成長率予想を7月の4％から3.8％に下方修正した。米国については3.1％と0.1％引上げたものの、NYダウは続急落となり、欧州株は急反落した。15年度日本については1.1％から0.8％へ下げた。加えて、海外市場で1ドル＝108円を付けた流れから、東京外為市場でも円は107円台発進と9月17日以来の高値水準となったことから、全33業種中32業種が下落。水産・農林業1業種が3日続伸するにとどまった。NY原油先物が昨年4月以来1年半ぶりの1バレル＝89ドル台割れとなったことから、鉱業が2.29％の大幅4日続落で値下がり率1位となった。そして、円高が嫌気された輸出関連業種は輸送用機器が1.98％の大幅続落で続き、精密機器、機械、ゴム製品、6位海運を挟み、電気機器、8位ガラス土石1.33％安と輸出関連セクターが上位に並んだ。
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◆そんななか、当欄注目株のヤオコー（８２７９）は3日連続で上場来高値を更新した！そして、●神戸物産（３０３８）は最後失速し、小反落となったものの、前日に付けた4485円の2006年7月以来の高値水準にあと15円と迫る場面があった。9月24日に発表した8月度の「業務スーパー」既存店舗への出荷実績は前年同月比5.1％増と増収基調が続いている。今期累計売上総利益も前期、前々期を上回りかつプラス幅を拡大する好調推移となっていることから見直し買いが入りやすくなっているものだ。もっとも、出来高は5万株程度と他社株比では低水準だが、同社では通常レベルを超えた水準と言える。当欄では常時登場の「日本の問屋は永遠なり」著者有賀泰夫食品・流通アナリストは7日付けブログで、「昨今、食品メーカーが相次いで値上げを打ち出しています。実は、食品メーカーが値上げをすると、加工食品卸売業の業績が回復します」と指摘。食品値上げの秋に注目される加工食品卸売業として同社を紹介した。「円安は逆風というイメージから、しばらく目を離してしまっていたが、8月末のセミナーから推奨を開始した。ここ数カ月で株価は大きく上昇しているが、PERでみたバリュエーションは8.8倍に過ぎず、しかも決算が10月であることから、来期もそんな先の話ではない。よって、バリュエーションの割安感と業績の当面の方向性から買い推奨とする。同社の場合は月次の公表において、売上高と同時に営業利益や売上総利益の開示も行っている。そのため、直接決算の利益予想ができる点で重宝する企業である」とも記している。併せて、●加藤産（９８６９）、●三菱食品（７４５１）の投資判断も「買い」に転換した。全般模様眺め気分の時は通常見向きもされない小型株に光が当たることがあるが、当欄も、これらの銘柄群は人気こそないものの、業績面から一段高があってもおかしくないと見ている。