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2013/04/08

◆日経平均は前週末比358円高の1万3192円と大幅高で4連騰して2008年8月以来4年8カ月ぶりに1万3000円台を回復した。前週末、欧州株は3日続落し、NYダウは同日発表の3月米雇用統計が嫌気され反落した。しかし、前週末の海外為替市場でも円は、4日に日銀が大胆な金融緩和策を発表したことを受け大幅に続落。この日の東京外為市場でも対ドル、ユーロでともに3年11カ月ぶり安値に大幅続落したことが追い風となり、朝方から買いが先行。引けにかけ上げ幅を拡大していった。TOPIXも4連騰し年初来高値を更新。08年10月以来4年半ぶりに1100ポイント台を回復した!業種別株価指数は2日ぶりに全33業種がそろって上昇。年初来で7度目の全業種上昇となった。

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◆「2年でマネタリーベース(日銀)を2倍化」するとした4日の日銀金融政策決定会合の結果発表が事前予想を大幅に上回る「歴史的な金融政策の転換」として高評価され、金融・資本市場がそろって好反応を示したもの。期待したEFT(上場投信)、REIT(不動産投信)の買い入れでは、EFTは年約1兆円を、REITは同約300億円づつ買いいれを決定。株式市場は全面高商状となり日銀にエールを返した。もっとも、皆が皆強気に転じた場面ゆえに利益確定売りは「良し」だ。が、なお、中勢、押し目あれば買い増しの姿勢で臨もう。基本は、13週移動平均線、26週線、そして、52週線沿いに上昇基調にある銘柄としたい。■不動産・含み資産関連、金融関連セクター、消費関連をはじめとした内需関連まで幅広い対象から、自分得意の業種・銘柄を選びピックアップしていきたい。既に、発車のベルはなり終わった。当然、調整局面はある。が、7日付け日経新聞が「オーストラリアとのEPA(経済連携協定)交渉は月内にも最終合意し、妥結する見込みだ」と報じたことも、TPP交渉参加に向け一歩前進したもので、世界の貿易シーンでの日本の孤立化回避期待となり、相場シーンを後押しすることになろう。

◆引き続き、金融緩和、地価上昇に先行し不動産・含み資産関連セクター、倉庫・運輸、陸運から、消費押し上げ期待を背景とした消費関連など内需関連からもピックアップしたい。円安を背景とした輸出関連セクターについては当欄期待のシスメックス(6869)は5連騰で権利落ち分修正後の上場来最高値を連日で更新、浜松ホトニクス(6965)は年s如来高値に後10円と迫る場面。悩ましいが、突っ込みを待つかウォチッングを継続しよう。■また、日銀(8301)は9.4万円の3月高値後、6.03万円まで下げ、前週末に8万円台回復から失速。この日7.6万円台までみた。一気に1384円と08年9月以来高値を付けた片倉工(3001)とともに、金融ジャブジャブ時代?を象徴する銘柄としてウォッチングを継続しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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