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2010/06/21

◆6月第4週初めの東京市場で、日経平均は前週末比242.99円高の1万238円01銭と3日ぶりに急反発、そして、3日ぶりに1万円台を回復した。一時、52週移動平均線にあと5円弱に迫る場面もあった。前週末の欧州市場でユーロが対ドルで、週間ベースではこの1年ほどで最大の上昇幅となった。欧州リスクが(一時的に)後退し、欧州株式市場が8日続伸したことが後押ししたもの。また、米国市場では、直近、発表の経済指標が芳しくなかったことから超低金利政策は当分続くとの見方から、NY金先物価格は過去最高値を更新しNY原油先物相場も上昇。ドル伸び悩みもあって、NYダウは4日続伸した。そして、中国が為替政策を変更、人民元を弾力化(人民元の小幅高を容認)すると発表。アジア株がそろって上昇したことも重なって、人民元高・円安期待から機械をはじめとした輸出関連株が人気化。また、原油価格や金属価格上昇を背景に、素材・資源関連株が業種別値上がり率で輸出セクターを上回る3〜4%台の大幅上昇となった。

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◆中国の中央銀行である人民銀行は19日、「人民元の通貨制度改革を推し進め、人民元の為替レートの柔軟性を高めることを決定した」との声明を発表した。ただ、前回、1994年以降は年間ベースで2.5%前後のペースで上昇しているといい、かつて、日本が味わった円の急騰の二の舞はさせないとの見方は変わらない。もっとも、直近で人民元が押さえ込まれていたことから、その分を計算すると、ここから1年間の上昇余地は6%前後ありそうだとの指摘もあった。建設機械のコマツ(6301)だけでなく、エレクトロニクス、自動車産業関連などの設備投資の拡大が急とあって26週線沿いの上昇基調を刻み続けるファナック(6954)や5月以降の安値局面で13週線に下支えされて前週から再騰を開始したツガミ(6101)をはじめとした値動きの軽い工作機械株が人気となった。短期売買との見方は正しいであろうが、13週線や26週線沿いの上昇基調を刻み続ける銘柄は、やはり、ウォッチング銘柄として、移動平均線から上放れ始めた時に買い参戦していくべきだというのは変わらない。とはいえ、海外市場次第の東京市場。移動平均線からの上方かい離が大きくなったところから、度胸一番の「買い」は不要。

◆なかでも、過去に何度か中国の医療近代化関連として期待に応えてくれた検体検査機器のシスメックス(6869)は前2010年3月期まで2期連続の足踏みも営業利益は連続最高益更新を継続した。今11年3月期も中国、アジア・太平洋地域の大幅伸張が予想され、増益率は過去2期よりもアップする見込みだ。今期予想PER26倍台に割安感はないが、調整相場さえ終了すれば、増額含みの中国・アジア関連株として、4月高値5850円更新から一段上の相場があってもおかしくないとみる。

◆ここまで強気してきた、高速鉄道関連で26週線沿いの上昇基調にあるナブテスコ(6268)、昨秋から注目の介護付き有料老人ホーム運営のメッセージ(2400)、3年8カ月ぶり高値もなお上値をうかがう動きが続く調剤薬局N02で後発医薬品の本格生産稼動前の日本調剤(3341)、08年高値接近からようやく、調整色を強めたマクドナルド(2702)、52週線が下値をサポートするころが確認できれば再度強気したいリチウムイオン電池材料供給の関電化(4047)などのウォッチングを継続しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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