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2009/07/02

◆日ガイシ(5333)が一時80円高の2090円と6日続伸かつ5日連続年初来高値更新。年初来の好調な上値追いが止まない。2日付け日本経済新聞朝刊は、米オバマ政権が提唱する「スマートグリッド(次世代送電網)」による電力革命を取り上げた。なかで、自然条件の変化により出力が変動する風力や太陽光という自然エネルギー発電の弱点を補うには、蓄電池を使って需給バランスを調整する必要があることから、米国発の電力革命に、NAS(ナトリウム硫黄)電池を手掛けてきた同社も参加するとしており期待感が膨らんでいる。■また、九州電力、沖縄電力が1日、離島に太陽光発電設備と蓄電池を組み合わせたマイクログリッド(小規模分散型電源)を導入し、実証試験を開始すると発表したとも同紙は報じており、電池はNAS電池やリチウムイオン電池を使うと伝え、株価を後押しした。■株価は、昨年10月28日の726円を基点に6週移動平均線や13週線を下値サポートラインとした上昇基調が今も続いており、きょうは24カ月移動平均線を上抜いた。利益確定売りが増えてくるが、24ケ月線が下値を支えていくのかが当面のポイントとなろう。ただ、通常ペースならば、目標株価は6月高値2430円と低めにおきたい。その理由は、同社株が上場来高値4220円を付けたのが、07年11月と余りにも「日柄整理」が不足しているためだ。■原子力の雄であり、M&Aリスクが高い日製鋼(5631)が昨年6月高値からほど遠い株価水準にあるのも、日柄整理が不足しているためだ。戻り待ちの売りが並んでいる格好であり、通常ペース以外の新たな何かが振って沸かない限りは、静かに下値を切り上げる動きが続いているのと似ているといえる。

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◆「楽天市場」が業績を押し上げる楽天(4755)が6月にかけ3カ月連続陽線で昨年11月以来の水準まで回復。7月も順調発進で、06年夏以来の6万円台央の厚い壁に挑み始めた。TBS問題が解決していないことは、株価が空回りして値だけが飛んでいく熱気を冷ましてくれるといいほうに解釈し、10万円台回復相場を夢みたい。

◆当欄なじみ銘柄では、CCC(4756)が上値を窺う格好となってきた。移動平均線はまだ、短期、中期、長期線が上から順に並ぶ、上昇基調時に見られる「順なパターン」になってはいない。が、徐々に整いつつある。まずは、昨年12月の戻り高値950円突破が全ての始まりとなる。●ABCマート(2670)が2530円まで付け、6月19日の直近高値突破が見えたと同時に、2604円にある200日移動平均線突破から一段高に向かう準備が進んでいる。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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