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2013/02/18

◆日経平均株価は前週末比234円2.1%高の1万1407円と大幅反発した。前週末15〜16日開催のG20(20カ国・地域財務相・中央銀行総裁会議)後の共同声明で、日本を名指しした円安批判がなく、海外為替市場で円が急反落し、東京外為市場でも円が1ドル=94円台、1ユーロ=125円台とそろって急反落したことから、前週来、様子見をしていた投資家の腰があがり、買いが広がった。東証1部市場で値上がり銘柄数は91%弱に及ぶ1542と拡大し、昨年3月に1度記録して以来の90%台回復となった(日経225指数採用銘柄では94.7%にあたる213銘柄が上昇した)。■前号で記した「G20後の展開がどうなるやら・・。」はまず、市場にはいい結果を呼んでのスタートとなった。いまさら、「騰落レシオ」を持ち出しても、古臭いとしか言われないだろうが、とも前号で記した。ヘッジファンドなど海外勢と昨秋から力を養ってきた国内個人投資家による勝ち組に乗る相場では、この盛りの相場のなかでは反故になった感があるが、ある日突然、同レシオの指し示す方向に転じる時がくる!?そっと、見つめていけばよい。特に、裁定買い残高が史上2位に積み上がっていることに留意すべきとの指摘はもっともだと気に留めておきたい。

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◆市場は政治と同様に駆け引きと本値の世界。G20の共同声明や楽屋裏での駆け引きには、解釈次第のところある。今後とも、日々の変化に留意はしつつも、その重なりであるトレンドを見ていこう。●ファストリ(9983)が大幅反発し6日に付けた株式分割落ち後高値を更新、2万5000円台央と上げ幅を拡大した。日経平均への寄与率がもっとも大きな同社株やファナック(6954)を買う動きが広がったものだ。特に、ファストリは株式分割落ちを考慮した株価では、昨年12月に過去最高を記録。その後も上値を追う相場となっている。この日はファストリ動意には手掛かりがあった。15日のブルームバーグ・ニュースが、「米ギャップが15日、過去6カ月余りで最大の上昇となった。ファストリが関心を示したとの観測をCNBCが報道した」と伝えたことが材料視されたという。ギャップはアドバイザーを起用したとも報じられ、15日に大幅高した。が、当欄は、ファストリは指標銘柄と割り切る場合だけの参戦「可」銘柄としている。■まあ、全体の動きは個別銘柄の動きを規制することは良くある。が、中・長期的にみれば、個々の企業のもつパワー、成長性などが大輪の花開花に結びつくと考えている。●コスモス薬品(3349)の場合、知友アナリストがブログでピックアップしたのは昨年春。当欄では昨年3月から登場、同月29日にも紹介した。日経平均はその直前の27日に前年3月東日本大震災発生後の高値1万255円を付けたものの、6月には8238円まで失速。昨年12月末頃になってようやく、昨春以来の高値を回復できた。しかし、コスモス薬品はそんな日経平均を尻目に、1万円台に乗せた現在に至るまで、短期線の6週線や13週線沿いの美しい上昇基調を刻んでいる。ここに至って、「買い」と言っているわけではない。株価が成長する銘柄は下げや不安を「肥やし」とする!●昨年春「買い」としたが、400円台回復が10月と半年間沈んだ東急(9005)は相場回復の後押しでやっと浮上してきた。当欄注目の●プリマハム(2281)は自力で上昇すると見るが? 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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