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2007/06/18

◆ストップ高銘柄数32に対しストップ安は1。ストップ高のうち5銘柄が中小海運株。TOPIX業種別値上がり率で海運株がトップとなり、個別上がり率上位にも中小海運株が並ぶ。6〜7日の直近暴騰時高値から急反落していたところに、「バラ積み船運賃の急騰を背景に」夢よもう一度とばかりにリバウンド狙いの買いが膨らんだもの。値上がり率トップの太平海(9123)などの人気化は、新日鉄(5401)相場時に、日電工(5563)や大平金(5541)など多数の「新日鉄群団」銘柄が、先鋒隊となり上昇していったのに似ている。業績面でも暴騰するにふさわしい業績の大幅躍進があり、テーマ性などで人気を得たもの。では、海運株は?郵船(9101)、商船三井(9104)など主力海運株のPERが割安に放置されており、その先鋒として、先駆けとして人気化した面はあるが、信用倍率1.28倍の太平海、0.86倍の共栄タンカー(9130)に乾汽船(9113)は0.96倍と需給面重視型、明治海は変化率の高さが注目されたものだろうが、筆者中・高校時代に瀬戸内海航路で憧れだった関西汽船(9152・東2)は今や無配企業であり、夏場の伊豆七島航路で何度もお世話になった東海汽船(9173・東2)もまた無配だ。「買いの回転が効いているときのみの出番」と心得ていた方がよさそうだ。これで、郵船、商船三井のPER修正相場が続けばよいが・・。

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◆原子力発電関連株も大いににぎわった。万年原発関連思惑株の肩書きが外れない木村化工(6378)は、今08年3月期は2期連続2ケタ増収大幅増益予想、「まさか?」と目と耳を疑うびっくりの業績見通しだ。となれば、中長期成長性から本欄推奨株の岡野バルブ(6492・東2)だ。100円高の1030円ストップ高となり、バブル期の89年10月に付けた上場来高値1290円は目前。また、3日続伸のトウアバルブ(6466・東2)はPER割安感があり、5月1日の新会社になっての上場来高値46.8万円更新もそう遠くはなさそうだ。また、11日日足の長い上ひげが気になった日ギア(6356・東2)はその後、500円割れで目先底入れの格好が出来上がりつつあり、強気しよう。

◆財務省が国有不動産売却計画のたたき台を発表。霞ヶ関再開発から、全国都市部での再開発への期待感が不動産セクターを押し上げ軒並み高となった。本欄では引き続きチャートの良い、森トラストグループの先兵・パルコ(8251)とロイヤルホテル(9713・大2)の時価近辺での中期買いを推奨する。月足ベースのパルコ株は下から迫る24カ月線に突き上げられる格好で上昇基調が続いており、昨年2月の高値1690円抜けから一段上の相場に向かうこととなろう。●片倉(3001)はさいたま市など保有土地をはじめとした含み資産から、昨年7月安値基点の下値切り上げパターンを継続。昨年1月高値2830円を目指す。●三越(2779)は6月月例経済報告で消費を上方修正した。が、含み益に注目し、M&Aされる可能性がある株として下値切り上げ基調のここから強気買い。

◆不動テトラ(1813)は高値圏で下値が切り上がるしっかりの動きが続いている。6日高値252円突破から人気集中場面がありそうだが、さて・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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