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2010/06/30

◆6月30日、2010年上期末の日経平均は前日比188円安の9382円と4日続落し、TOPIXは7日続落した。日経平均は、9日に付けた終値ベースの年初来安値9439円を更新し、一時9347円まで下げて9日の取引時間中の年初来安値9378円も更新した。日経平均は、09年大納会比で11%の2ケタ下落であり、3月末比では15%の大幅下落とで終った。

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◆29日にアジア株がそろって下げた後、欧米株も急落。米国では、6月消費者信頼感指数が悪化し、中国では、民間調査機関が4月景気先行指数を従来予想から引き下げたことから、米・中経済の成長鈍化懸念が世界を震撼させた。米長期金利は約1年ぶりに3%を割り込み、日本の長期金利も低下し連日で約7年ぶり低水準を更新した。この日、アジアの主要株式市場もそろって大幅続落した。なかでも、中国の場合、上海総合指数は中国の経済成長率見通しの引き下げ懸念が広がったことで、この日で6日続落。昨年4月以来の安値水準となった。同指数が過去最高値6124.0ポイントを記録したのは07年10月16日、ざっと3年ほども前のことだ。そして、昨年8月4日に戻り高値3478.0をつけた後、上値が切り下がる展開となり、今年は、年初から軟化。4月中旬以降は世界の市場と同様に下げが急となっていた。オリンピック開催後に経済はいったん低迷期に入るというのは、1964年の日本、88年の韓国がそうだった。中国もオリピックに向け公共投資が大量に行われたから、日本、韓国の二の舞という声が聞かれても、不思議ない。が、共産党独裁という懸念材料はあるものの、人口も国土もケタ違いの国であり、1省で日本の人口を超えてしまう発展途上の国。成長の伸び代はまだまだ大きい。結果、株式相場もまた、これから何度か大きな山と谷を経験することになりそうだ。

◆むしろ、筆者ら戦後間もない時代に生まれ、中学校で「日本は資源を輸入して、これを加工し、輸出することで成り立つ貿易立国」と学んだ日本こそ問題が山積みとなっているといえよう。「なぜ、ソニーはiPhone、iPadを世界に先駆けて世に送り出すことが出来なかったのか」という問いに、現在の日本の問題が見えるという。そうかもしれない。現在の日本株の羅針盤的存在となっている米国株、その背後の米国経済、そして、影響大の中国経済が回復の峠を越えてしまったとなれば、少し残っている楽観論はしぼみ、いったん、底値模索に走る可能性は高い。買いの手を振るのは、人みな悲観に走った後か?あす1日に発表される日銀「短観」(6月調査)だけでなく、2日発表の米6月雇用統計を見て市場はいかに反応するかと、様子見気分が一段と強まりそうだ。

◆前号で、好決算発表を受け急伸したWNIウェザ(4825)が逆行高した。「ようやく企業成長が計算できる段階に入ってきた。名物創業者は5月に故人となってしまったが、無常識で気象を事業化した同社のウォッチングを開始しよう」と記したが、株価は跳ねてしまった。4月の年初来高値前後がポイントとなるが、業績成長が急となり、世界的存在として話題性は高い。しかも、10倍未満のPERはいかにも割安感が強い。切り替えした日調剤(3341)や調剤薬局最大手のアインファマ(9627)とともにここでの動きに注目しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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