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2011/02/17

◆世界同時株高、米国経済回復基調継続、中国株反発、海外投資家による日本株買いを背景に、自力走行力乏しい日本株も後追い上昇が続いている。TOPIXは9日連騰し、日経平均は前日比28円高の1万836円と4日続伸した。欧州株が続伸。米連邦準備理事会(FRB)が今年の経済成長見通しを引き上げ、住宅着工件数や鉱工業生産など経済統計が好調だったことや企業業績好調から、NYダウが3日ぶりに急反発。加えてこの日の中国・上海総合指数も6日続伸。NY原油先物が反発し、NY金先物は5週間ぶり高値をつけた流れを受け、資源関連や金融関連が物色され、内需関連セクターも出遅れ物色の対象となった。ただ、TOPIXがきょうで9連騰とあって、利益確定売りが上値を抑える格好で値上り幅は限定的だった。■出来高は前日比1.6億株減少したものの24.4億株と9日連続で20億株を上回った。時価総額は前日比2.3兆円増の331.7兆円と9日連続で増加。331兆円は昨年4月30日の332兆円に迫る高水準だ。このエネルギーは、売買シェアの6割強を占める海外投資家が自国の相場上昇を背景に、出遅れの日本株買いを継続していることが背景。この日引け後に東証が発表した年初から2月第2週(2月10日)までの3市場、新興市場合計の海外投資家買い越し額は1兆1592億円だった。15週連続の買い越しは2005年6月第3週から12月第1週にかけての26週連続に次ぐ長さだ。なお、前週(7〜10日)は2046億円買い越した。外国人投資家次第という危うさはあるものの、海外投資家の買いがなければ、葬式みたいな相場が続くことになる!

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◆おかげで、かつて証券時代に会社訪問して以来注目してきた浜松ホトニクス(6965)も09年2月の上場来安値水準1455円から3300円台まで26週移動平均線沿いに上昇してきた。昨年4月高値時のかい離率21.9%に対し16.8%はまだ買い余地ありともいえる。現況の相場の流れを前提とすれば、26週線水準に下げたところは「買い」となるが、直ちにそこまで下がることは難しい。3000円とび台にある13週線水準までの下げがあれば拾うべきだが・・。●「車載用リチウムイオン電池向けニッケル系正極材」に期待の戸田工(4100)は調整色を強めており、26週線にむけ調整するか?ウォッチング。●デジタル一眼レフ用交換レンズのタムロン(7740)は昨年秋から1700円台にある上値関門とのにらめっこが続いている。1800円カイとなれば飛び込み打診買いしよう。●昨春からの継続注目株で後続医薬品製造と調剤薬局を手がける日本調剤(3341)も52週線沿いの上昇基調が続いており、買いタイミングを待っている。●メッセージ(2400)は高値圏でもみ合う展開。中長期大変貌期待銘柄だが、26週線前後までの下げがあるか見たい。下げ渋るようだと、買っていく必要があるが、ウォッチングを継続。●一方、再生医療関連の注目株としたセルシード(7776)は1月の上場来高値から今週で3週目、6週線にタッチしたところで上値を試す動き?か注目。●同じく再生医療関連の科研薬(4521)は医薬品株が現在の相場の「蚊帳の外」となるなか6週線沿いの上昇基調にある。強も懸案だった1000円台前半の上値関門を突破した後の高値水準で様子見が続いており、ここは強気で臨むべきであろう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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