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2008/04/24

◆中国株が暴騰した。直近株価暴落に対し中国政府が「株取引にかかる印紙税を引き下げた」ことから、<22日に昨年10月の過去最高値比ほぼ半値水準まで下落していた>上海総合指数(人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動している)は9.3%上昇し、01年10月以来で最大の上げとなった。指数構成の888銘柄中で下げたのは1社のみだったという!一方、東京市場は、2部株指数は8日続伸したが、日経平均株価が3日連続モミ合い、小反落となった。中国、香港株が朝方から高値で張り付いたまま推移したほか、24日が月末最終売買日だったうえ、騰落レシオが22日に130.28ポイントと赤信号点灯となるなど高値警戒感が強まったからだ。

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◆本格化した3月期決算発表だが、ここまで発表されてきた数字は厳しいものがある。今後も米国景気の後退、ドル安円高、原油・原材料高、内需の弱さを考慮した、かなり保守的な今期業績予想が発表される可能性が高い。おまけに、ヘッジファンドが6月に中間決算を迎えることから5月以降は海外投資家の売りが出やすく東京市場の動きは緩慢になりやすい。ただ、前期業績悪は昨夏高値後の株価大幅下落で織り込み済みだ。問題は上記のように、会社側が今期予想を慎重すぎる数字にしやすいこと。3月安値で株価に相当織り込んでいるのだが、いかんせん、市場センチメントが弱気に傾きやすい・・。

◆3月期決算と株価動向を占う意味で本欄が注目しているのは、25日引け後に決算が発表されるアドバンテスト(6857)だ。4月3日号から折りに触れチャート面の好転を記してきた。19日(土)付け日経新聞が「今09年3月期営業利益は2期連続で2ケタ減益となる」と報じた。筆者は週明け21日相場は「ウリ気配で始まり、どこまで下げるか」と「買いたい弱気」で待ち、期待した。が、逆に高寄りした後、23日朝の寄り付きまで売りが先行してしまった。それでも、23日後半から今日にかけ切り返しの動きとなっており、会社側が少々の今期減益予想を発表したとしても「中期強気」の見方は不変。週明け以降の動きに注目している。

◆原子力関連本命の日製鋼(5631)が21日戻り高値から100円弱下げた。が、週足の上昇基調は変わらず、様子見。一方、「原子力関連思惑株の代表」である木村化(6378)は昨年7月の上場来高値1950円をトップに今年1月安値613円をボトムとした「三角保ち合い」が上下どちらかに放れる時が近いと見ている。<三角保ち合いは放れた方に付け>が原則だ。7月洞爺湖サミット(7月7日〜9日)まで残された時間は多くはない。<週足移動平均線は985円〜1009円の間に収れん>しており「上値を試す動きが強い」と見ているが、どちらに放れるの観測を怠れない。

◆24日に日足べースで「三角保ち合い」から上放れしたと見るのは、「風力発電」関連株筆頭の日本風力(2766・マザ)だ。もう一段アップで週足ベースでも上放れる!■「太陽電池」関連株も順番に人気化する好循環が続いている。TAIYO(6252・東2)は日足で小三角保ち合いから抜け出すか。●エヌピーシー(6255・マザ)は25日続伸ならば、3月来の保ち合いを上放れへ、●石井表記(6336・東2)は1月安値から2.2倍化も上値を試す動きは依然強いものがあり、上値を残している!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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