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2010/11/10

◆きょうの○マークは何につける?(テクニカル面からやはり)日経平均だろう。4カ月半ぶり高値を付け、9700円〜9800円水準にいくつもあった上値ネックラインを突破して終ったのだ。この日、日経平均は前日比136円高の9830円と反発し、TOPIXも急反発した。9日の米国市場で10年国債の入札が低調に終り、長期金利が上昇。NYダウが続落した。そして、日米金利差が拡大するとみて円売りドル買いが進んだ。この流れを受け、東京外為市場でも円が対ドルで反落し、対ユーロでは3日ぶりに急反落した。一方、中国では11日発表予定の消費者物価指数(CPI)が急上昇するとの見方から金融引き締めへの警戒感が広まり、香港、上海株式市場とも続落した。■これまで、活況が続く世界株式市場を横目に、「蚊帳の外」状態が続いてきた東京市場には、出遅れ感があった。そして、円が反落。さらに、「日本などアジアの大手銀行への自己資本規制はない」との英フィナンシャル・タイムズ紙の報道もあり金融関連株が買われ、資源、輸出関連も買われた。7月以来の日経平均上値ネックラインを突破したことから、出遅れ内需セクターへと物色人気は広がっていった。出来高は、前日比4.77億株増の22.13億株と連日で増加したが、出来高の4分の1は低位銀行株の大量商いが稼ぎ出したもの。時価総額も289兆円まで回復、10月7日以来の290兆円台乗せは目前だ。

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◆エヌピーシー(6255)が10月に戻り高値1930円を付けたところで、52週移動平均線に上値を抑えられた格好で調整中だ。5月の上場来安値1332円からの反騰であり、5割高したことも利益確定売りをさそったであろう。しかし、ここから、改めてウォッチングを続けたい。下値での買い目標は26週線の1657円前後だ。同社は太陽電池製造装置の生産・販売を手がけ、生産ライン構築を一括して請け負う。今2011年8月期の連結売上高は前期比62%増の243億円と大幅増収の見通しだ。主力の太陽電池製造事業の前期受注額は、前の期比89%増の182億円と大幅に増加。期末受注残高は112億円と伸張した。世界の太陽電池設置量の53%を占める最大消費地であるドイツの破産企業で太陽電池製造用真空ラミネーター製造販売のマイヤー社を買収、業界1、2位の両社が真空ラミネーターで強み弱みを相互補完、買収効果を最大化することが期待されている。

◆ファナック(6954)は日経先物との絡みでは指数を動かすのに便利な銘柄であり、中国や東南アジア新興国の工業力アップに不可欠の自動化関連企業として26週、52週線上に上昇してきた。ここから、もう一段上とは、なにを今更の感がある。●ならば、前日紹介のソフトバンク(9984)のゆっくりではあるが26週、52週線沿いに上昇基調を続ける動きに挑戦すべきか。リーマン・ショック時の08年10月に付けた上場来安値636円から巻き返し、きょうは2897円の07年4月以来の3年7カ月ぶり高値を付けた。基本は「26週線へ反落した時の買い」だろうが、ここは短期狙いで、ロスカット価格を自分流に設定した後、打診買いしたい、

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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