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2010/08/31

◆8月が酷暑を列島に置き放しにして終った。札幌でも気温は低いところでは20度台前半だが、昼は今週木曜日まで30度を越えるという予想だ。東京で昼間にビルの谷間を歩くのは苦行だ。夜半でもいやになる蒸し風呂状況の日本の夏から逃れ、義兄のいるシドニー行きたい!と思うのはそんな暑すぎる8月に限ってのことだ。とんでもなく安い果物は、果物好きには天国と思える果物王国だ。が、それは、日本が冬真っ最中の頃の話。大型のアップル・マンゴは日本で1個買う金額で、あちらでは箱入りを買ってもお釣りが付いてくる。今夏、日曜日毎に半額以下の価格で買ってきたスイカは、この前の日曜日に店頭から消えてしまった。6週連続で8キロ〜9.5キロのスイカをひとりで食べたのだからそれはまたすてきな夏だった!ともいえるが。

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◆しかし、現実は厳しい。8月末のこの日、日経平均は前日比325円(3.5%)安の8824円と前日に反発した分の倍返しの大幅下げで4日ぶりに反落。25日に付けた終値ベースの年初来安値8845円を更新した。30日に円が主要通貨に対して上昇した流れを受け、東京外為市場でも、対ドルで84円台前半に急反発し、対ユーロでは106円台半ばと1円70銭の5日ぶり大幅反発となった。17時までの最高値では円は対ドルで1995年6月以来ほぼ15年ぶり高値となるなど、円高が止まない。結果、輸出関連株を中心とした日本株総売り状況をもたらした。■日経平均の8月月足は、「76円の上ヒゲを付けた750円の陰線安値引け足」となった。4カ月連続で超長期線の24カ月移動平均線を割り込んでの月末となった。前日の「わずかな陽線で上ヒゲの長い"歓迎できない日足"」が現実になった。時価総額は273兆4589億円と大幅に減少し25日に記録した年初来最小値を更新した。値下がり銘柄数は1部市場全銘柄の95.7%に及び、値上がり銘柄数は3.0%にとどまる50に過ぎず、日経平均採用225銘柄で値上がり銘柄が今年初めてゼロとなった。

◆当欄は「中期買い銘柄」を基本として銘柄を打ち出してきた。が、直近は、イライラが募る毎日・・。ウォッチングから「買い」に格上げする勇気を無いまま日が過ぎていくからだ。ここは、「買い」で無闇に動かないのがいいのは分かる。そして、次の戻りで「売り」から入る銘柄を考えるしかないか・・とも。■これまで中・長期線に下支えされた上昇基調銘柄として紹介してきた銘柄のなかで上昇基調が壊れてしまったものを探し出すか!●たとえば、制御装置大手で建機用走行モータ世界シェア3割というナブテスコ(6268)は急反落した。26週線攻防の最中だが、一段下には52週線が控えている。が、08年安値から3倍超の上昇をみた後、52週線を割り込むようだと、26週線で押し目買いはリスクが大きすぎる。26週線前後で買って、52週線近辺でロスカット売りするならば、損は限定的となる・・が。●また、今は、戻り売りチャートだが、どうしようない株価水準に沈んだところから買っていきたいと思う銘柄は多い。しかし、そんな思いのある銘柄、例えば、日製鋼(5631)は逆に、今「売り」で行くべきなのだろうが・・?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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