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2008/08/18

◆何故、18日の日本株は上がったのか?がよくわからない。「日経平均株価は25日移動平均線を回復した」、といっても、7月下旬から25日線を出たり入ったりしているのであって、昨年8月以来、200日線を上値関門とした下降トレンドにあることは間違いない。先に記したようにファンドの「45日ルール」を通り過ごしたこと、1ドル=110円台の円安水準での推移が続いていること、「日本の地価下落時代が到来している」との見方のあるなか、前週、URBAN(8868・整理)が破たんし、売り叩かれた不動産株が、リバウンド狙いの買いに、ストップ高が相次ぎ、東証1部値上がり率ランキング上位に並んだことが買いを誘っただけではないか?●極めつけは、ゼファー(8882)だ。7月に破たんし、この日が最終売買日。明日から上場廃止となるというのに33円の上場来安値で寄り付いた後、92円まで買われ、16円高の78円が終値となった・・とは。

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◆中国株の下げがとまらない。上海総合は5.34%の大幅下げ、年初来安値を更新した。前週末6日ぶりに反発したが、下落基調に変わりはない。北京五輪が続く中、五輪特需は裏切られ、景気後退懸念が一段と強まっているのだ。インド株も下落基調が続いている。アメリカ経済の落ち込み分を新興国向けの好調がカバーすることで日本輸出産業は息をついできただけに、新興市場の景気後退は厳しい。アジア・太平洋15市場星取表は4勝9敗2休場に終った(上げたのは日本、豪州、パキスタン、ベトナム)。

◆前号で、「指数構成の主力株の先物主導による反発場面がみられるか?」と記したが、やはり、単なる自律反発の域を脱し得ず不発か。19日発表の「7月の米住宅着工・建築許可件数」に注意したい。米国株は住宅公社2社株並びに銀行、証券など金融株の動向に神経を張り詰めている格好にあるからだ。●日立(6501)が4日に75日移動平均線が200日線を上抜くゴールデン・クロスを示現し、3月安値を基点とした上昇基調にあるが、昨年12月26日の戻り高値852円を無理なく突破できるかが次のポイントだ。

◆もっとも、当欄は、<全般相場の苦戦が続く中でも、自力で孤高を保つことが出来る小型材料株で業績順調、チャート良好、割安の不人気株>に着目している。●前号紹介のスキー、スポーツ用品販売のアルペン(3028)が2000円固めに入っている。前週末15日には25日移動平均線が75日線を上抜くミニ・ゴールデンクロスを示現している。今年1月の上場来安値1270円まで長期かつ大幅に下げてきたのだから、反発エネルギーは蓄積できているはず。5月の年初来高値2125円突破から一段上の相場が期待される。●先に紹介した持ち帰り弁当のプレナス(9945)は一時100円安と急反落、8日の年初来高値1966円から230円弱の急落だ。ただ、75日線沿いの上昇基調は不変であり、1600円台に突っ込むようだと「買い」の線が見えてくる。●ユニチャペット(2059)も11日高値からきょうは270円安の3260円に売られる場面をみた。が、3200円水準にある75日線、7月安値時に下支えした200日線が3000円に控えている!●また、2月25日以来1日出来高10万株未満が続いている人気薄の東武ストア(8274)が急伸し400円台を回復してきた。人気薄の今だから「強気で買い」たい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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