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2013/02/15

◆日経平均株価は前日比133円安の1万1173円と反落した。14日の欧州市場で、ユーロ圏10−12月期実質GDPが市場予想を上回る悪化となったことを受け、欧州景気の落ち込みが懸念されユーロが下落し円が大幅に3日続伸した。週末にG20(20カ国・地域財務相・中央銀行総裁会議)を控えていることから、直近の急速な円安への警戒感が高まり、円を買い戻す動きが広がったことから、株式市場に利益を確定する売りが広がった。ここまで、金融緩和と円安を手掛かりに大幅に値を上げてきた金融関連や輸出関連、資源・エネルギー関連を中心に8割超の銘柄が下げた。■ただ、一時242円安まであって、終値では133円安にとどまったことは、ここまでの上昇相場で利益を積み上げてきた海外ファンドを筆頭に、為替次第で、上値を追う余地は大と見てよさそうだ。昨年11月13日安値からの上昇相場で押し目らしい押し目といえば、1回目が1月21日から3日間で427円(3.9%)下げた時で、2回目が6日の1万1463円から、きょうまで6日間で上げ下げしながら290円(2.5%)下げたくらい。調整らしい調整がないことは、上昇幅が大きければ大きいほど、調整幅が大きくなるということ。ヘッジファンドを中心とした海外投資家は、昨秋からここまで、ほぼ大勝利の連続と!?そして、円、株式とも上昇してきた。もっと、割安で手掛けやすい市場を見つければ、日本円、日本株の売買からそちらに乗り換えていくことは必至。G20後の展開がどうなるやら・・。■いまさら、「騰落レシオ」を持ち出しても、古臭いとしか言われないだろうが、さて、どうか?まだ通用するか、既に過去になってしまったしろものなのか?注目して見てみよう。その25日移動平均「騰落レシオ」だがすでに警戒シグナルを発信中だ。昨年12月の164.4を天井とし、今年1月8日に135.9まで低下。同月15日に157.7の二番天井を形成し、2月に110台と崩れ、きょうは10.2ポイント下げて102.9となった。これは、以前ならば、「先行き相場の下向き転換、戻り売りを示唆!」格好だ。直近の当欄は積極的に銘柄を打ち出すことができてない。「騰落レシオ」という既に反故になった?指標を眺める、昔の習いが邪魔しているのだ。

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◆安倍首相による「超金融緩和策」と「景気刺激策」によるデフレからの脱却は、株式市場では「大型優良株と低位数量株の二本立て興行」で花開いた感がある。演じたのは海外勢と個人投資家。一方、当欄は、「地味な」という形容詞の付いた?内需系を基本とした銘柄紹介が続いてきた。なかには円安がデメリットとなるものも多い。■プリマハム(2281)は159円まで見て1円安の164円引け。最終防御ラインは145円にある52週線だが、日足ベースでは、1月24日高値158円と25日安値171円の間に開いている「窓」を埋めてから、相場はスタートすると見れば、きょう159円を付けたことで、それほど時間なく「窓」埋めが見られそう。あせらず、ぼちぼち拾っていこう。●52週線割れ後に売却・撤退としている日マクドナルド(2702)は13週線割れしたところで下げ止まる格好がここ2週続いている。さて、テクニカルに相場を見る材料としては今が最適か?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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