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2008/12/02

◆2日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落し、533円53銭(6.35%)安の7863円安値引けとなり、11月20日以来の8000円割れとなった。1日に欧米で発表された製造業の景況感悪化が嫌気され欧米株式が大幅安となったうえ、円高が進行したことを受け、ソニー(6758)、パナソニック(6752)、トヨタ自動車(7203)・・など主力の輸出株に業績の一段の悪化を懸念した売りが広がり、年初来安値を更新し、先物を中心に戻りの鈍さを売る動きが広がった。■TOPIX33業種別株価指数ではディフェンシブストックの電気・ガスを除く32業種の大半が5%を超える大幅下げでほぼ全面安となった。2日は米ビッグ3の再建計画の提出期限であり、先が読みにくいことから買い戻しなども限定的だった。日経平均は10月28日に6994円のバブル後最安値を付けた後、11月5日には9521円まで戻したものの、25日移動平均線を上抜いたところで下げに転じ、11月28日にも8518円まで戻し25日線へのプラスかい離を回復したが、きょう再び25日線を割り込んでしまった。米国株次第の東京市場とあって悩ましい動きが続いているが、短期線の25日線へのプラスかい離を安定的に回復できない状況では仕方のないことか?

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◆しかし、欧米製造業の業況悪化は日本のエレクトロニクス、自動車&部品、精密機器など製造業が一段と厳しくなることであり、日経平均の底入れ、反転への期待度は下がる一方だ。かつてディフェンシブストックとして電気・ガスなどとともに軟調シーンで買われていた医薬品セクターは海外進出を受け今では円安が好ましい為替方向となっているといわれ、TOPIX業種別指数で3%超の下げとなっていることを驚くのは筆者のみか。

◆一方、堅調だったのはパチンコ・パチスロ関連株の一角。ただ、目先資金の買いも多くここ競争力が向上しているとし11月に三菱UFJ証券から投資判断を最上位の「1」に引き上げられたSANKYO(6417)が50円高の5130円引けとなり5000円固めが続いているが、同社株の動向次第で●ここ堅調展開となっている平和(6412)や●遊技機メーカー向け制御システム開発を手がけるダイコク電機(6430)などの動きは変わってしまうとみてよい。

◆全般軟調展開となれば登場するのは「非銀行的銀行」のセブン銀行(8410)。当欄ではひところよりもスタンスを「強気」から「中立」側に傾けているが、きょうは25日線に接近したところから反転し、34万円台へと急反発。35万円台前後の上場来高値ゾーン突破となれば、下げの倍返し39万円台が見えてくる。

◆クミアイ化学工業(4996)が1日に前2008年10月期業績予想の修正を発表した。市場は純利益の減益幅拡大を理由に売った。しかし、営業利益は従来予想を増額し、減益予想が微増益予想に転じている。その理由が本業の農薬販売の好調だったこというから、全般弱気相場に沿って売られたといえそうだ。そのことは、前号紹介の日本農薬(4997)の株価にはいい風となろう。11月28日付けの日本経済新聞朝刊、「農林水産省は農地制度改革で、農地の借用を原則自由化する」との報道、「農林中央金庫の有価証券含み損1.5兆円」の記事を読み合わせると日農薬のチャートの好転も納得できる!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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