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2011/09/12

◆9月第2週初め12日の東京株式市場で、日経平均株価は前週末比201円安の8535円と大幅続落。6日に付けた年初来安値8590円を更新し、2009年4月28日以来約2年5カ月ぶり安値を付けた。TOPIXは14ポイント下げ741と6日の年初来安値にあと0.06ポイントと迫った。TOPIX業種別株価指数は全33業種が揃って下落した。8月3日以来ほぼ1カ月ぶりのことだ。いかにも、手出し無用といわれているようだ。200円下げたが、日中値幅は65円未満にとどまる。落っこちたところでうずくまったまま大引けを迎えた格好だ。■前週末9日の欧米市場は大荒れとなった。欧州ではギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念が高まり、景気減速懸念も強まった。ギリシャ政府の決意表明などはあったものの、ドイツはギリシャのデフォルトに備え国内銀行を支援すると伝わり、ユーロは対ドルで約半年ぶり安値を付けた。ギリシャ株は政府声明を受け急反発したが、ドイツ株は4%下げ、次に債務過大が危険視されているイタリア株も5%近い大幅下げで終了した。米国では前週オバマ大統領が提出した雇用創出計画の成立が疑問視され、景気浮上が見えてこないとの見方から、NYダウが300ドル超の下落で終った。

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◆NYダウ(ザラ場ベース)は3週間前に週足が陽線を引いたが、先々週は上ヒゲの長い小幅陰線足、前週は上ヒゲを引いた後、陰線足で終った。7月後半からの4週の陰線足が描いた「相場破断」の壁が阻み、200日線や50週線にタッチするに至らず、すべり落ちてしまった格好だ。景気浮上期待感が高まるなど市場に明るさが入りバックアップしなければおいそれとはクリアできなくなってきた?

◆東京外為市場では円が対ドルで、77円台前半で小動きに終始(引け後、17時時点では1ドル=76円台に突入!)したが、対ユーロでは105円台前半に(同、104円台前半)大幅続伸し、ほぼ半年ぶり高値を付けた。しかし、この日は内需株も比較落ち込み幅は低いものの、揃って下げた。ただ、比較割高感が生まれたために売りがひろがったかは不明。●東証2部値上がり率6位となったのはコメ兵(2780)。同社は中古ブランドバッグや宝飾品などを新品とともに東京、関西で販売する。この日は、8円高で始まり394円まで見て、20円高の376円で終った。9日取引終了後に発表した8月度既存店売上高が前年同月比43.7%と4〜6月度平均4.3%増の10倍増と大幅な増加率だったことが材料視された。この日の相場でいったん買ってしまった気がする。が、相場全体が読みにくい中だけに、金相場に絡む思惑株としてウォッチングを開始するか?株価は、リーマン・ショック後の09年2月に225円の上場来安値を付けて底入れ。今年2月461円まで上昇した。6月に増額修正したが、1Q業績はこれをはるかに上回った。そして、8月の増収率。8月には金1グラム=5000円に上昇。株価350円前後は高リスクといえない水準だし、打診買いはOKか。今週は7月からの小さな三角保ち合いを上放れた格好となる?との期待も持てる・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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