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2012/11/13

◆日経平均が前日比15円安の8661円と7日続落した。7連敗は4月3〜11日以来約7カ月ぶりのことであり、連日で10月15日以来の安値引けとなった。欧州市場ではギリシャ救済協議が目下の注目点。12日のギリシャ株は5.7%の大幅反落で2日ぶりの5%超の大幅下落だ。ただ、ドイツなど主力市場は小動きで推移し、米国市場もまた「財政の崖」問題協議を見守る格好で様子見が続き2日連続小動き。そして、東京市場は引けにかけ下げ幅縮小の動きも、欧米景気懸念から円が後半小幅ながら上げに転じたこともあり小安く終った。ただ、「ギリシャ赤字削減策に対し、欧州連合(EU)、欧州中央銀行(ECB)とIMF(世界通貨基金)のトロイカは12日に、2年間の猶予で一致。2016年期限で326億ユーロ(約3兆3000億円)必要となる可能性がある」との報道があった。ただ、一向にスペイン問題もくすぶっている、今は落ち着いているがイタリアも再度浮上がある?そして、米国では上下院の勢力が分かれたねじれ状況のなか、「財政の崖」回避に向けた議論がどういう格好で進展するのか見えず、下値模索が続いている。しかし、「崖」も少しの妥協する勇気が生まれれば、一挙にクリアできる?そして、一気に「強気」市場に転換する可能性があることも頭のなかにインプットしておきたい。その時、急動意するのはやはり景気敏感株であり、内需関連株は遅れをとりそうだ・・。

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◆当欄では、厳しい売上高状況が続くなど内需苦戦のなか、外食・小売の「勝ち組」企業をピックアップしてきた。が、調整色が強まっていることは隠せない。セブン&アイ(3382)は4週間ぶりに52種移動平均線にタッチしてきた。ゆっくりとした下値切り上げ型相場だが、52週線割れが長引き、マイナスかい離が大きくなる前に「売却」の必要がある。●外需関連でもホトニクス(6965)は09年2月のリーマン・ショック後安値1455円を大底とした上昇相場は昨年7月3595円を付けた後、上値が切り下がる展開。しかも、13日には2532円と年初来安値を更新した。追い風が吹く前に、いったん、下値調べに入る?●一方、13週線上の上昇基調にある東芝プラ(1983)は1100円水準突破の動きが続いているが、1200円台前半までは現状でもPER割安感もあって達成十分とみる。が、1300円台挑戦には増益率の拡大が欲しい。業績のもう一段の上方修正に期待大だ。●ショーボンド(1414)は昨年12月安値1600円から9月上場来高値2757円まで急騰しただけに、下げも急。前週に26週線を割り込み、今週は52週線に急接近。52週線水準でもみ合い調整場面が生まれるか?に注目。ただ、相場は負け犬には何もないが鉄則。踏みとどまることに期待するが・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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