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2009/06/12

◆日経平均は、前日比154円高の1万135円82銭と反発。終日1万円台で推移し、終値で08年10月7日以来8カ月ぶりに1万円台を回復した。11日の欧米株が景気回復期待感からそろって上昇、SQ(特別清算指数)値が1万100円台となったこともあり、証券株や小売株、その他金融株など幅広く買いが先行した。連日好人気のGSユアサ(6674)は1049円まで買われ、12日連続で上場来高値を更新した。

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◆日経平均の1万円台乗せでセレモニーは終るか?終らずに、週明け以降も総論強気相場が続いた時、これまで1万円台乗せ相場を主導してきた主力輸出株を初めとした景気敏感株が引き続き相場をリードしていくのか?きょう業種別値上がり率2位となった小売株など出遅れ感のある内需セクターに物色対象が広がっていくのかが注目される。■景気底入れ感、景気浮上期待感で1万円台を回復した。が、次のステップ、もう一段上を目指すだけの手掛かり材料は、国内にあるのか?やはり、米国株次第の危うさを抱えたままの展開が続くのか?残念ながら、国内にあるカードでさらにジャンプアップするのは難しそうだ。総選挙までの時間はあまりも短い。経済が健康体でない今、腰が据わらない政権で景気を押し上げていくには無理がある。地方経済の疲弊もまた厳しい。

◆上場来初めて4ケタに乗せたGSユアサは、利益確定売りが広がるのか、なお、調整無しで上値を追えるのか?崩れた時に、同社株に変わる物色対象が出現しているのか?出現しているとしたら、どこに?■原子力発電関連か?日製鋼(5631)はその資格ありなのだが・・。昨年6月上場来高値まで大相場を演じたことを考えれば、腰が引ける。ただ、昨年10月安値448円から5日に1305円まで戻し、きょうは1272円引け。1月9日の1376円を上抜いた時は、中勢反騰相場のGOサインが出るとみる。2月安値755円を二番底とした中勢基調上昇相場が始まる筈だからだ。今週末終値は、52週移動平均線を上抜いた。昨年8月第3週以来のことだ。いいふるされた感はあるが、世界で原子力発電所の新増設計画が拡大するなか同社の原子炉容器など原発部材での高シェアは、世界の原発関連会社の注目度はきわめて高い。●先導役として、原発関連思惑株の木村化(6378)がどう動くかをチェックしたい。きょうは年初来高値を更新したが、4ケタ相場に復帰するかが注目点となる。

◆また、好チャート・出遅れ、割安感のあるテーマ、業種、銘柄もチェックしつつピックアップしていこう。その意味で、前日紹介の銘柄のなかから、介護関連で最大手のニチイ学館(9792)が4連騰し860円に戻してきたことはうれしい。前号で記したように「907円の分割落ち後高値更新まで油断はできない」が、8日の安値が735円で4月の分割落ち後安値に対する二番底となる可能性のほうが高くなってきた。週明けはゆっくり発進となればいいのだが!●また、加工食品卸大手の菱食(7451)は一時2400円台に顔を見せ、ちょっぴり、下値切り上げ型チャートが見えてきた。●また、加藤産業(9869)は一時67円高の1545円まで買われ、1500円台後半にある07年夏以降からの重い上値関門に差し掛かってきた。1600円台定着となれば、次の相場が期待できるとみている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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