バックナンバー

2015/06/15

◆6月第3週初めの日経平均株価は3日ぶりに反落、前週末比19円29銭安の2万0387円79銭と3日ぶりに反落した。前週末の欧米株は3日ぶりに反落し、円は外国市場での円高推移を受け続伸したことから輸出主力株を中心に幅広く利益売りなどが先行、朝寄り付きで200円超の下げとなった後は、後場前半にかけて再びかけ押し戻されたものの、円が上げ渋る動きとなったこともあり、下値には押し目買いなどが入り引けにかけ下げ幅を縮小して終了した。 今週は18-19日の日銀金融政策決定会合や16-17日米連邦公開市場委員会(FOMC)開催を控えている。FOM終了後のイエレンFRB議長記者会見び内容やギリシャ債務問題の解決が見えにくいなか、引き続き、欧米の株価動向や外国為替市場の円相場をにらんだ相場展開下、個別材料を探す相場が続きそうだ?なお、米国で早めの利上げの話が出てくるのではないかと警戒する声もある。また、ギリシャとの交渉は着地点がなお見えないないなか、18日予定のルクセンブルクでの同国支援にむけた協議が行われる「ユーロ圏財務相会合」の結果が注目されそうだ。

PR : リアルタイムで「買い信号」点灯銘柄をスクリーニング。


◆直近ではほとんど当欄に出てこない銘柄だが、島精機(6222)は筆者が証券時代の90年代に和歌山市の本社工場を訪ねて以来ピックアップ100銘柄としてウォッチングしてきた。今16年3月期連結業績予想は、経常利益が11.5%減益予想ではあるが、これは、前期に多額の為替差益を計上していたための反動減。売上高は主力の横編機売上高が伸び前年同期比5.5%増の510億円、営業利益は21.8%増の70億円と3期連続大幅伸張予想にある。1株利益146.1円に対しPERは15.0倍と依然、割安感は強い。中国向けの高機能コンピューター横編機拡販やASEAN諸国、中南米市場など新興国での販売シェア拡大により増収を確保し、コストダウンの徹底や経費削減を進めることで収益力アップを図るとしている。ちなみに前期は、人件費続騰の中国からベトナムやカンボジア、インドネシアなどASEAN諸国に加え、バングラデシュが日米欧向けのニット製品生産拠点としてウェイト拡大した。バングラデシュではファストファッションアパレルの短納期大量発注対応に向け、手動式横編機から高生産効率のコンピュータ横編機へ移行する動きが活発化。新興国向けにコストパフオーマンスに優れている同社製品売上が伸びており、香港など大手ニットメーカーが大規模設備投資を行って中国拠点の一部をシフトしたことも後押ししていた。株価は12年9月の最安値1008円を起点とした上昇基調にあり、昨年12月に付けた2288円の戻り高値に迫っている。その後、13年5月高値2580円(08年8月以来の高値)を目指し、まず昨年12月高値クリア、そして、13年5月高値等、2200円台の壁突破相場が期待される。●筆者の最寄ラインの東急(9005)だが、847円と07年7月以来高値となってきた.渋谷東急東横店の再開発工事が進むなか、ここから改めて注目したい。

PR : 儲かる買い方を診断する分析ツールSTOCKBOARD。


魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

愛用のチャートソフトはSTOCK BOARD

リアルタイムチャート

スクリーニング
STOCK BOARD
2週間お試し受付中!
メールマガジン

アナリストレポート「魁」など有力銘柄情報を配信〜トレーダーナビ

   

メルマガバックナンバー

powered by まぐまぐトップページへ