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2014/10/22

◆日経平均株価は前日比391円77銭(2.64%)高の1万5195円77銭と大幅反落した。欧州の金融緩和観測から、21日の欧州株が急反発。米国市場ではNYダウが大幅に3連騰し、SP500種指数は4連騰した。東京外為市場では海外市場の流れを受け円は対ユーロで136円を挟む続伸も対ドルでは107円台をのぞく場面があるなど円安推移となったことから、業種別株価指数は前日とは真逆となり2日ぶりに全33業種が揃って上昇、上下どちらか一方に大きく振れる推移がきょうも続いた。■業種別株価指数で見ると、円反落から輸出関連株が反発。前号でも記したリニア中央新幹線関連株では人気の飛島建(1805)が連日の大商いで3連騰かつ3日連続年初来高値を更新、鉄建(1815)は変わらずを挟み3日続伸、コンベヤ(6375)は反発し200円台後半で踏み止まるなど、利益確定売りが続くケー・エフ・シー(3420)の続急落はあったが、大成建(1801)など大手建設株が揃って大幅反発したこともあり建設は4.02%高で2位に続いた。3位は空運3.81%高。そして、内需関連を挟み、8位には3.04%高の非鉄金属が入った。NY金先物が米金利上げ先送り観測から一時1ヵ月ぶり高値水準に大幅続伸したことを受け住友鉱(5713)は1ヵ月以上の下落基調から急反騰、6日ぶりの陽線で15日以来の高値水準に戻った。明日には1500円割れする200日移動平均線水準への反発場面があってもおかしくない格好となった!?円安に後押しされた輸出関連は9位機械3.01%、10位ガラス土石。そして、電気機器、輸送用機器、その他製造、20位精密機器2.28%高と続いた。

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◆商船三井(9104)が活況裏に大幅反発した。欧州の金融緩和観測から21日バルチック海運指数が117ポイント高の1090と大幅に3日続伸したことが買い材料視されたもの。同指数は9月9日には1197と半年ぶり高値水準を付けたものの世界景気懸念から10月に入り下げに転じ16日には930まで沈み、前週末17日から上げに転じているもの。郵船(9101)は大幅反発し、川崎汽(9107)が変わらずを2日挟み大幅続伸となるなど海運各社株はそろって反発。業種別株価指数で海運は4.72%と2位建設4.02%高をしのぎトップとなった。■当欄銘柄ではコスモス薬品(3349)は1万5630円と過去最高値をさらに大きく伸ばし、神戸物産(3038)も4730円ときょうも新規上場時の2006年6月の過去最高値5250円に迫った。すでに新規買いとは言えない水準となっており、利益確定売りを考えるシーンとなっている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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