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2008/05/30

◆ファンダメンタルズが決して好転しているわけではないが、米景気の下ブレ懸念の後退観測を背景に、世界株式市場は総悲観の修正高局面が続いている。海外投資家の買い越しは3日連続となった5月最後の日も日経平均株価は続伸、月足は前月の長大陽線に続く2カ月連続陽線となり、1月10日以来の水準まで戻してきた。これまで懸念されてきたエネルギー不足についても、1日きりのことだが、売買代金は2.95兆円、出来高25.08億株と久々の高水準となり、回復傾向が見られる。■円安、長期金利上昇もあり債券から株式への流れも見られ、時価総額上位株の上げが大きくなった。前号指摘のNTT(9432)などのように<先に発表した前期決算・今期業績予想が市場予想を上回ったことで、決算発表後に急騰した銘柄群>がその後も強い動きとなっており、もう一段上の相場を狙う格好となっていることも、市場に買い安心感を与えている。

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◆6月は、13日に先物・オプションのSQに向かっての裁定取引の動きが注目される。下旬には経済財政の基本方針「骨太の方針2008」に盛り込まれる内容に留意したい。■7月の洞爺湖サミット(7〜9日)前の各種会合も市場テーマと重なり株価刺激要因となる。ちなみに、●米ヒューストンでは6月1〜4日に<風力発電2008会議・展示会>開催{関連テーマ銘柄は風力発電(2766・マザ)、日精工(6471)}、●3〜5日はローマで<食糧サミット>{ヤマタネ(9305)、井関(6310)、クボタ(6326)}、●ドイツ・ミュンヘンでは12〜14日に<国際太陽エネルギー展>{エヌピーシー(6255・マザ)、プロデュース(6263・ジャス)など多数}・・が開催予定という。●洞爺湖サミットで市場注目はこれまで指摘したように、室蘭市に工場を持つ日製鋼(5631)を牽引役とする原子力発電関連株となる。が、日製鋼の株価は上場来最高値更新が続いており、当面は突っ込み買いとするが、サミット前失速も考えておくべきか。

◆さて、NTTタイプの銘柄群の高値圏でのチャートの腰の強さは、日写真印(7915)、ワコム(6727)にも当てはまり、もう一段上の相場が期待できよう。両社株とも、「マイクロソフトは27日に、次期OSにタッチパネル操作機能を盛り込むと発表した」と報じられたことも追い風となる。

◆下値切り上げチャートは低迷する消費者関連株にもある。三菱商事系コンビニのローソン(2651)は、今2月期減益予想発表を受けたアナリスト連の株価格付け引き下げをよそに、1月安値3650円を二番底とした上昇基調にあり、三菱商の保有株比率5割超、子会社化かとの市場のうわさが浮上。●4月に新体制スタートの三越伊勢丹HD(3099)も4月14日安値から上値を試す動きが続いている。こちらは、消費不振が深刻化するほどブランド力が生きてくるとの見方が後押しする。

◆豪州の水不足深刻化は日本の食卓を襲う。小麦(パン)と牛肉を輸入しているからだ。水不足問題は、中東産油国は石油で得たマネーを海水淡水化で水供給を図るが、最貧国では人の死活問題化している。日東電工(6988)、東レ(3402)は海水淡水化用逆浸透膜で世界シェア2位、3位。だが、売上比率は微小で、人気材料となってこなかったが、中東諸国など同プラント導入は拡大一途が予想される。「強気」に転じたい!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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