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2013/09/19

◆日経平均株価は前日比260円高の1万4766円と大幅に続伸し、7月23日以来の高値で終了した。何故か?まさかの大盤振る舞い!が後押ししたのだ。18日の米FOMC(連邦公開市場委員会)終了後に、バーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長はまさか?の予想外に「量的緩和策(QE3)の縮小開始を見送り、現状を維持する」と発表した!そして、政策金利を据え置き、GDP見通しは13年、14年、15年分をそれぞれ下方修正した。結果、金融・資本市場は想定外の好材料と受け取り、株高、金利低下、ドル安で市場は応えた。NYダウは大幅4連騰し過去最高値を更新した。円は対ドルで急反発し、東京外為市場でも円が対ドルで3日続伸(対ユーロでは3日ぶりに大幅反落)した。しかし、アジア株は休場となった中国・台湾・韓国を除きそろって大幅反発した。そして・・、円が対ドルで3日続伸するなかも、日経平均は朝方から買いが先行、終日上値を追う好展開となった。トピックス業種別株価指数は全33業種がそろって上昇したが、今月3日以来のことだ。

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◆米国の金融緩和策据え置きを歓迎するかのように4連騰し、2011年12月(1856ポイント)以来の高値に上昇してきたのが、国際バラ積み船運賃の代表的指標であるバルチック海運指数は18日、82ポイント高の1822と大幅に4連騰し2011年12月21日以来の水準まで上昇してきた。この流れから、円安となればなお収益後押しとなるため、株式市場で人気化するのが、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)の海運大手3社株。3社株とも概ね、26週移動平均線上の上昇基調にあり、なかでも、郵船はこの日も13日の年初来高値に顔合わせし、商船三井は5月の年初来高値が目前となっている。世界的な海上荷動き回復期待を背景に、テクニカル面もゴーサインが点灯中。■また、当欄では、政策関連として、強靭化計画絡みから●ショーボンドHD(1414)や●NIPPO(1881)、●横河ブHD(5911)など道路・橋梁建設・補強関連を引き続きピックアップしている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、「2012年度補正予算や5月成立の13年度予算で、東日本大震災復興経費や事前防災等に計7.5兆円が計上された。セメントなどの建設資材需要が増加しており、がれき処理用の大型ダンプは住民移転に伴う土地造成が控えている」と指摘しているが、なかで、がれき処理関連銘柄として見直したいのは●タケエイ(2151)。同社は建設現場の廃棄物の回収・処理業や再資源化事業を手掛けており一貫処理に強みを持つ。6月に株式分割し、8月には公募増資を発表して株価は一時急落したが、前週から急動意となっており、タケエイをウォッチング銘柄としてここからピックアップ、前週に急動意したことから、まず、動きをチェックしていこう。●前号でも記した新タイプの五輪関連総医研HD(2385)東証マザーズ市場はこの日、16日ぶりに10万株超の出来高となり、290円台に浮上。後は、300円台乗せで動きは鮮明化していくと見て良さそうだ。●先に紹介したフォトクリエイト(6075)(東証・マザーズ)は7月に新規上値したものの、右肩下がりの厳しい週足が止まない。まだ、底入れしたのかは?判断しきれないが、引き続き動きをチェックしていこう。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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