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2006/09/25

◆9月中間・本決算権利付き最終売買日、日経平均は後場、先物主導で一時上げに転じる場面があり、わずか1円未満安で終った。引き続き米国景気減速懸念を背景に米国では「株売り・債券買い」の局面が続いている。東京市場では、朝、寄り付き前の外国証券の注文状況が1500万株近い売り越しとなり、輸出、ハイテク株や金融株をはじめ幅広く売られた。1部市場はじわじわと下がっているが、厳しいのは新興市場だ。楽天(4755・ジャス)が年初来安値をまた更新し、上場6日目のミクシィ(2121・マザ)は前週末の反騰も空しく大幅反落した。ジャスダック平均は7月安値に急接近し、マザーズ指数も大幅続落で7月安値までに余裕は乏しくなってきた。

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◆大手不動産株がさえない。当初は、19日に基準地価が発表された後、上昇すると見られたのだが、かえって、好材料出尽くし感が広がり、三井不(8801)、菱地所(8802)は5日続落し、住友不(8830)は続落基調から抜け出せないでいる。■一方、電鉄株は頑強だ。わが注目株・東急(9005)は出来高を膨らませつつ200日移動平均線の上にあり、800円との間でサンドイッチ状態となるも次の相場へのエネルギー充電中といえるチャートを描いている。●また、新・東京タワー建設が期待される東武(9001)も8月31日に608円の戻り高値をつけた後、585円〜600円の小幅往来が続くものの、準備は十分整った。●小田急(9007)は2000年4月安値300円を大底とした長期上昇基調を継続中で、2月以降の頑強な上値関門750〜768円突破目指しきょうは760円まで買われてきた!この3社だけでなく電鉄株に共通するのはいずれも、大幅売り長となっており信用倍率が1倍を割りこんでいることだ。

◆先週火曜日、売り推奨株とした住友鉱(5713)が下げた。前週末の金・ニッケル市況とも上昇したにもかかわらずで、ある。同社株の人気は金市況が、業績はニッケル市況に比例した動きとなりやすいにもかかわらず、この日は、逆方向に動いてしまった。先週紹介した通りテクニカル面でも強弱対立しやすくなっており、テクニカルな売りが出た。●きょうは、日揮(1963)を売り推奨し、不動産ファンド運営を手がけるパシフィック・マネ(8902)を中期買い推奨とした。●日揮は1兆円の受注残高を背景にフル稼働状態が続くなど、今・来期業績面はすこぶる好調見通しにある。懸念されるのはきょう時間外取引時間中に原油先物が60ドルを割り込む場面があるなど原油先物の軟調展開が続く可能性があること。同社株もテクニカル面が厳しいことが売りの最大材料。●パシフィックは28日に06年11月期第3四半期業績を発表する。同時に通期業績予想の再増額修正が期待されるもの。200日線に戻り相場を跳ね返されるものの依然上昇基調を持続している。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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