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2008/02/26

◆日経平均株価は反落。前日上った坂を下る格好の冴えない展開となった。朝方から13時直前までは1万4000円の心理的な節目を若干上抜いたところで推移する場面があった。が、その後は、戻り待ちの売りに押された。前号でみたとおり、<二番底確認、上昇基調入り>との見方は、1日で消えた?サブプライムローン問題で米格付け機関は金融保証会社の高格付け維持を発表したが、米国をはじめ世界の金融機関が複雑系の迷い道にはまり込んだままいっこうに損失拡大懸念地獄から抜け出せないでいる。米国経済指標の下振れリスクは一段と強まっている。26日には米10〜12月住宅価格指数が発表され、27〜28日には米FRB議長が議会証言、金融政策の運営方針を報告する予定にある。が、東京市場は投資資金の流入が限定的であり、売買代金や出来高は薄く、上昇基調の大きな流れを持続的に呼び込むことができないでいる。

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◆注目されている政府系ファンド(SWF)の日本株買いは期待感が先走り。目先資金が飛び込み買いしたところで終ってしまう場面も見られる。しかし、ソニーを買ったしているドバイSWFが第2、第3の銘柄へと旺盛な物色意欲を見せるとか、中国系SWFが取得を検討しているとされた国際帝石HD(1605)が次の買いを呼びこむのならいいのだが、この日は、前日の日足陽線と正反対の日足陰線で終ってしまう線香花火となった。日経平均の1万4000円台固めに入るにはもう少し時間が必要か。

◆「第1回国際太陽電池展 PV EXPO2008」が2月27日〜29日の3日間、東京ビックサイトで開催される。先に記したように今年は7月サミットを控え、環境関連のさまざまな会議や展示会などイベントが組まれているが、そのひとつだ。世界14カ国300社以上の企業が出展を予定しており、注目すべき材料などが飛び込んでくる可能性もある。●気になるのは、薄型太陽電池を中核に据え事業拡大を図ろうとしているアルバック(6728)が昨年12月に戻り高値5270円を付けた後は、調整色を強めていること。もっとも、月足ベースの長期トレンドは24カ月移動平均線に下支えされ下値が着実に切りあがっており、4000円前後から下値は好買い場と見ているのだが・・。●太陽電池ウエハ製造装置の石井表記(6336・東2)は前08年1月期にかけ業績続伸。株価は06年6月高値3790円から前月には1280円まで下落した。ただ、今月は、2週連続陽線で26週線に接近、日足ベースでは1月22日安値を大底に今月6日に1304円の二番底を打っての出直り相場がスタートしたようだ。この日は1648円まで買われ75日線を突破。買い場を探るRCIは25日RCIがきのうプラスに転じ、30日RCIはこの日プラスに転じたばかりで買いを示唆。押し目あれば積極買いしたい。■ほかに、直近紹介中のNPC(6255・マザ)、マルマエ(6264・マザ)、そして、新たに、光源用電源の三社電機(6882・大2)、太陽光発電セル検査機のタカノ(7885)、単結晶シリコン引き上げ装置のフェローテック(6890・ジャス)、きょうは急反落したが薄膜系太陽電池パネル検査装置のプロデュース(6263・ジャス)、キヤノン傘下入りした薄膜太陽電池製造装置のトッキ(9813・ジャス)などの好チャート組みに注目したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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