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2009/12/10

◆日経平均は前日比141円安の9862円と3日続落。5日ぶりに1万円台を割り込んでの大引となった。前場は小高い場面があったものの、円高警戒やアジア株の一角が下落したこともあり、買い一巡後の後場は利益確定売りを急ぐ動きとなった。前日に続き、きょうも出来高上位30銘柄のうち、値上り銘柄数はわずか3銘柄と、主力大型株が売り急がれた。前々週に52週移動平均線を割り込んだ後の、先週の暴騰は、テクニカル面からあって不思議ない動きといえる。とはいえ、前週末に1万円台と26週線を回復したが、あす、「今週は守れ切れなかった」、では、来週の相場が懸念される。あすのSQを終えた後の海外勢の動きに注意したい。■海外勢は、前週の暴騰劇の立役者だった。その買い越し金額(東証が10日に発表した12月第1週、11月30日〜12月4日の3市場投資主体別売買動向で)は6081億円で4年4カ月ぶりの高水準だった。ショートカバー(買い戻し)が中心との見方だが、海外勢の第2弾、第3弾買いが流入するとの期待はむなしいか?その動向が当面の動きのなかで、1万円を買い場とするか売り場とするのかを決定する?1万円攻防戦の行方に引き続き注目したい。

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◆楽天(4755)が3日続伸し、連日で7万円台引けとなった。業績・人気・チャート・思惑・・・、いずれも新興市場の時価総額上位組みとして市場をリードするに足りるもの。今年3月安値を基点の美しい上昇トレンドに加速が付き始めたここは打診買いすべきところであろう。●また、当欄強気のメッセージ(2400)が19.2万円まで付け2日の年初来高値を更新した。昨年10月安値からの26週線沿いの上昇相場を一歩一歩登ってきたものだ。主力の介護付き有料老人ホームの好調を背景に2ケタ増収増益基調にありPER18倍台は見直し余地があるとみる。20万円台央相場を目指して継続注目したい。

◆交流・ゲームサイトで急成長中のグリー(3632)は11月中旬に同社社長などが最大で発行済み株式総数の18%にあたる売出し(1株4520円、受渡日は12月2日)をすると発表した後、需給悪化が嫌気され、11月の株式分割落ち後高値5710円から4000円割れまでみた。その後、アナリストの投資判断と目標株価引き上げ受け切り返す場面があったが、直近は4500円前後でもモミ合いが続いている。確かに、株式需給は悪化するが、浮動株比率2%割れでは値動きが荒っぽいままだ。むしろ成長にみあった一定レベルまでの流通株式増があって当然だ。ウォッチングを続けたい。

◆加工食品卸最大手の菱食(7451)は先に紹介したように昨年10月安値から上昇基調に転じており、上昇基調が続いている。26週線もしくは52週線前後での押し目買いを継続したい。●うどん店「丸亀製麺」運営のトリドール(3397)は5連敗し200日線、52週線を割り込んだ。11月度の既存店月次減収幅拡大とその理由が、自社競合にあることから来る失望売りが止まないようだ。しかし、買いタイミングが来るまで、ウォッチングを続けよう。そして、上方に放れ始める時を待ちたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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