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2015/09/08

◆日経平均株価は前日比433円39銭安の1万7427円08銭と大幅反落。2月3日以来ほぼ7ヵ月ぶり安値引けとなった。8月21日に世界景気懸念を背景に2万円台を割り込んだ後は、欧、米、日本、アジア・・と壊れたブレーキのような歯止めが効かないスパイラルな下げとなっており、先行き懸念がさらに高まる格好となっている。朝方は発表された4-6月期GDP(国内総生産)改定値の上方修正を受け買いが先行し、中国株も堅調展開となったものの、GDP改定値では在庫増、設備投資低調が確認されたといい、中国の輸出落ち込みも懸念され、日経平均株価はこの日も、引けにかけて次第安の展開となり、昨年大納会終値も割り込んだ。次々と長期移動平均線を割り込み、残るのは、月足ベースで1万6933円水準にある24ヵ月移動平均線となった。それも、あと500円前後。世界市場のスパイラルな下げが懸念も意識される?この下げに待ったをかけるのはどこの市場か?日本か、アメリカかはたまたどこか?関東地方の天気は明日も大荒れ模様というが・・。

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◆「チャンスは実はピンチ」と言われる。が、「ピンチはチャンス」でもある。個別では、全般波乱がやや静まるか上げ下げのうねり、波動が見えるまで、自分得意のウォッチング銘柄を見守り、機を窺うべきであろう。乱調に美を見出す達人は多いという。日本株時価総額トップのトヨタ(7203)は7000円攻防戦が続いている。24ヵ月線は前月から割り込むことがあるもののなおこれを上回ってこの日59円安の7050円引け。筆者にはこの7000円ラインを日々もしくは週末値で終値を維持できるかが目下の関心事となっている。●岡村製(7994)の1000円台攻防も続いている。もみ合い展開のなか、後場に入り為替相場が円高ドル安に転じた後は下げに転じたものの、1円だが1000円台を守る・・防衛戦。オフィス家具大手でコクヨと双璧。前月5日発表の今16年3月期第1四半期(4-6月)連結経常利益は前年同期比78.1%増の29億円に拡大。4-9月期(上期)計画48億円に対する進捗率は60.6%となり5年平均の63.1%並みとなり、第1四半期の売上営業利益率は4.3%と前年同期の2.5%から改善した。据え置かれた通期連結経常利益16%増の120億円予想は連結初年度の07年3月期最高益115.39億円を上回る。為替の円高展開がという逆風がなければ達成されそうだ。前15年3月期の海外売上高比率は4%程度にとどまっており、円安進行は原料鋼板の輸入価格アップにつながる。もう一段の円安展開となれば採算低下を招く懸念も浮上する。国内のオフィス需要に頼る収益構造には改善の余地があるとの指摘もある。為替相場と全体マーケットを横目にここから、4ケタ割れ突っ込み場面をみるか、その後の動きは?を確認し、中長期上昇基調維持中のここからウォッチングを開始したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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