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2012/11/02

◆6日は米大統領選挙の投開票日。投資家をこれまで後押ししてきたのは世界的な「金融緩和」だ。南欧諸国の債務危機、中国景気悪化、米国景気低迷、そして、高度成長を牽引してきたエレクトロニクス産業など日本の製造業の崩落懸念・・のなか、各国は市場の催促もあり、金融緩和策を連発してきた。■2日、日経平均は9000円台を回復した。超金融緩和策効果もあって、直近発表された米国経済指標に陽が差し込み始め、中国からも景気改善期待を示唆する指標がちらほら・・。で、米大統領選挙の結果は気になる。オバマ現大統領再選だと、従来と大きな政策の変化はなさそう。が、ロムニー共和党候補の場合は、金融政策から?マークというよりも、市場には厳しい政策を打ち出すとの見方だ。幸い、2日発表の10月米雇用統計は前月比17.1万人増!となり、4カ月連続で10万人超の非農業部門雇用の増加だ!現職大統領に良き知らせとなる!?

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◆2日、日経平均は前日比104円高の9051円と3日続伸。9050円を挟んだ高値もみ合いの展開となったが、終値で9000円台を回復したのは10月25日以来6日ぶりのこと。米景気回復期待からドルが上昇し円安となり、市場は景気敏感セクターに走り、内需関連などディフェンシブセクターは利益確定売りが優勢に転じた!?

◆そんな状況下も、不動産セクターは当欄の懸念は無用とばかりに、業種別値上がり率で33業種中3位!三井不(8801)は3連騰。10月23日の年初来高値を更新し、東日本大震災直前の2011年3月4日以来の高値をつけた!同社株だけでなく菱地所(8802)も54円高の1654円と昨年3月10日以来の高値、住友不(8830)は2287円まで上げ幅を拡大、昨年2月高値をクリアし、08年10月以来4年ぶり高値をつけた!都心部の開発計画、オフィスビル空室率低下、金融緩和策継続を背景に押し目を拾っていきたい。テクニカル面から、三井不の上値ポイントは09年9月のリーマン・ショック後高値1865円。この日1728円を付けたことで、10年高値1774円をトップとした1700円台央のネックライン攻略が11月相場の課題だ。●菱地所は1665円の年初来高値引け。が、三井不よりも突破すべきラインは低い。昨年2月高値1728円〜09年6月高値1738円だ。●そして、なんと、住友不はこの日2290円で年初来高値更新し、08年9月以前の高値はクリア済み!あとは、リーマン・ショック直前の壁をよじ登っていくだけだ!

◆さて、当欄注目株としてきた日マクドナルド(2702)だが、200日線(2日現在2199円)、52週線(同2180円)を割り込み始めた時点から「売却」したい。米マクドナルドの決算が厳しかったが、日マクドナルドが1日発表した12年1〜9月期連結経常利益も前年同期比16%減の178億円と厳しかった。通期は7期ぶり減益決算となる可能性が大だ。そして、同社が採ってきた「低価格化」商品戦略に?新たに魅力的な戦略が見えるまで、「ウォッチング」に判断を引き下げた。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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