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2011/05/11

◆3月11日の東日本大震災発生から2カ月が過ぎた。が、地震、津波、原発事故で被災された方々の厳しい状況が少しは好転したといえる段階を迎える日はまだまだ遠そうだ。首都圏や中部圏でも夏場を控え、電力不足懸念が拭えない。そんななか、11日の日経平均は前日比45円高の9864円と続伸した。しかし、決して先行きが見える状況にない。10日の欧州ではギリシャ危機はあってもドイツをはじめインフレ懸念から第2次利上げが予想されており、株式相場の堅調展開が続いている。米国では、マイクロソフトがスカイブの買収を発表するなど相次ぐ企業買収が市場の強気を後押ししているうえ、NY原油・金など商品先物も上昇したことを受け、NYダウの上値を追う動きが止まない。10日のNY市場で円が反落した流れを受け、東京外為市場でも円が続落スタート。株式市場は買いが先行した。しかし、国内投資家の動きは依然、極めて限定的で積極的に上値を追うエネルギーは乏しい。この日、日経平均は次第に上値が切り下がる展開となった。

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◆当欄の長期にわたる注目株のひとつが新興国での医療環境改善に寄与する検体検査大手のシスメックス(6869)。10日に発表した前11年3月期連結経常利益は予想を上回り2ケタ増益となり、今期経常利益も15%増の207億円予想だ。日本や欧米など先進国の高齢化進行や予防医療の拡充、新興国では医療環境整備が継続して進んでいるなど検査の需要は底堅い。また、原価率の低減や販売費及び一般管理費の削減など収益構造の強化も継続する。ただ、3月末に1対2の株式分割を実施しており、上値に待ち受ける売りはまだ多そうだ。きょうも分割落ち後高値2999円を付けたが、終値は48円高の2942円にとどまった。当面、再ウォッチング期とし、軟調場面入りを待つか、3000円台乗せから参戦するかを検討しよう。

◆物語コーポ(3097)が1369円まで上げ、3カ月ぶりに分割落ち後高値を更新した。知友アナリストの紹介を受け先に記した銘柄だが、同社が手がける「お席で注文 食べ放題」の"焼肉きんぐ"は筆者の近所では、坂を上がったところに駒沢公園店がある。が、いつだって行列とあって入る機会はまだない。株価が動意したのは、9日に発表した11年6月期第3四半期単独経常利益が前年同期比51%増の10.75億円で着地したことにある。通期予想は前期比10%増の11.05億円であり、進捗率は圧倒的だ。が、通期増額修正はなし。知友は、会社側はコンスタントな2ケタ成長に向け、「好調すぎるなら先行投資をする」といっているという。そして、6月決算発表時には、通期予想を増額し、次期予想は2ケタ増益になるから、楽しみがさらに増すという。出来高はわずかだが、最低単位の打診買いをした後、ウォッチングを継続すべきか。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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