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2008/05/14

◆米パーカー・ハネフィン傘下で油圧機器大手のTAIYO(6252・東2)が、16円高の178円高値引けで、4月14日につけた上場来高値を一気に更新した。出来高は株式を新規上場3月26日に次ぐ273万株と活況ぶり。当欄では上場翌日の27日号から、「公募、売り出し株数1000万株超と需給悪が足を引っ張り、公募価格150円を割り込む展開となっている。が、来09年3月期(野村予想)営業益は2ケタ増で、予想1株益23・1円。業務・資本提携先で筆頭株主からの委託生産で、太陽電地製造装置の供給を検討している」と紹介、「ここは拾い場としてまず打診買いしたい」と記し、その後何語となく200円台乗せ目標に「強気の買い」を推奨してきた。引き続き、売り物をこなしながら200円台相場を期待しつつ強気で攻めていきたい。なお、会社側は今期業績予想を8日号で紹介したように小幅経常利益とした。それでも予想1株益21.6円に対するPERは8倍台前半に過ぎず割安感が強い。ちなみに、この日の日経夕刊は「経済産業省は、風力や太陽光などの自然エネルギーからつくる『グリーン電力』の普及策をまとめた」と報じた。企業がグリーン電力を購入する費用を損金算入できるようにし、家庭の太陽光発電でもグリーン電力を使ったとみなす証書を販売できるようにする」と報じた。普及対策の一環として同制度を導入、発電コストが高く普及は全電力の約2%にとどまっているグリーン電力利用拡大を図るとしており、決算発表の席で太陽電池製造装置事業参入を表明した同社株には追い風となる。●また、9日号で紹介の風力開発(2766・マザ)も、「グリーン電力」関連の最有力銘柄のひとつとしてもっと注目されてよい。同社株の場合は、先に紹介したように、「(チャートは)3月4日高値をトップに同月11日安値をボトムとした三角保ち合いが続いてきたが上放れが、鮮明化しつつある」。ここから、3月4日高値52.9万円更新、一段上の相場が期待できそうだ。

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◆日本化(4092)は、7日号で、「3月の戻り高値275円抜けとなればW底確認となり、新たな相場に入る。リチウムイオン電池材料を手掛けており、燃料電池車開発、現実化の恩恵は大。思惑株人気に乗る可能性は大だ!」と紹介したが。8日に275円を突破し、14日には330円をつけ年初来高値を更新した、13日に発表した前3月期連結営業利益が前の期比23%増の33億7600万円で着地したうえ、今09年3月期連結営業利益を前期比19%増の40億円とし、連続2ケタ増益見通しを示したことが買いを誘っている。「好業績の燃料電池自動車関連株」として一段上の相場が期待される。日化成が反発、今期業績減益予想も従来予想は上回る

◆筆者年間注目株の日本化成(4007)は、13日14時に発表した前08年3月期決算で営業利益が会社計画の26億円に対し前の期比57%増の32億6300万と超過達成した。続く今期は前期比19%減の26億5000万円予想だが、「会社四季報」予想を4億円上回る予想とした。結果、株価は戻り高値圏でモミ合う展開となっている。ディーゼル車の排ガス規制強化が続くなか、窒素酸化物(NOx)低減につながるディーゼル車向け高品位尿素水の生産の能力拡大を続けていることに注目し、年間銘柄としたものだが、220円を挟んだ戻り高値圏での往来相場からの上放れに期待したい!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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