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2014/04/11

◆4月第2週末の東京市場で、日経平均株価は前日比340円07銭安の1万3980円05銭と大幅に反落し、昨年10月8日以来半年ぶり安値水準での引けとなった。まず、前日の反発が鈍く、長期相場を示唆する52週移動平均線を連日で割ったこと、そして、NYダウなど米国株も中国経済や米企業決算への懸念から大幅反落!円が海外で反発した流れから、東京時間でも円買いが先行し5日続伸でスタート。株式市場はリスク回避の売りに大幅反落で始動。一時1万3900円割れ場面もあった。その後の戻りも限定的で、後場、売り直された。週間では1100円弱の大幅安となり、52週線とのマイナスかい離幅は3.8%と拡大。昨年大納会比では15%の大幅マイナスかい離となった・・。■TOPIXは6日連続安。15.40ポイント安の1134.09と下げ幅を拡大し昨年9月2日以来ほぼ7ヵ月ぶり安値水準に沈んだ。値下がり銘柄数1523に対し値上がりは205と大幅に6日連続で負け越し。マイナスかい離幅の大きさを考慮すれば、リバウンドがあっても不思議はないのだが・・。「流れが変わったとの判断は明日以降の相場次第に・・」とした前日の見方に沿うと、内外で新たな状況が見えてこない限り、週明け以降の相場は厳しく「戻り売り」が基本となるのだが・・!?

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◆プリマハム(2281)は3週連続で長期線の52週線クリアで週末を終えた。52週線は206円弱にあり、さらなる全般波乱時でも、200円トビ台までの下げがあっても頑強展開が続けば、2011年3月東日本大震災時安値75円!をW底とした上昇基調が継続中との判断は不変。同社株投資にとって魔の時間帯?は5月中旬予定の決算発表前後。同社株永年ウォッチャーの有賀泰夫知友アナリストはこの日、「好業績・低PER・非主流株」の流れは変わらずと指摘。「ただ、状況がわかった人が買い、着実に上昇しているうちは安心して保有できるものの、いったん、人気化して訳が分かっていない投資家も算入し始めると、株価は荒れてくる」と指摘。最近では、プリマハムや●フジオフード(2725)がそんな局面に入っている。ひと足早く人気が集中した●ヤオコー(8279)は「戦い済んで日が暮れて」となっている。飛び付き派が投げてくるところを改めてジックリ待ちたいと指摘した。●また、極端な薄商いが続くなか上場来安値更新のドロ沼から抜け出せないフォトクリ(6075)はこの日安値は1310円と昨年7月新規上場日に付けた高値4260円の3割弱に大幅目減り。昨年末から1月相場までの反撥が唯一の買い方が動けた場面。当欄は、大底確認まで同社の動向ウォッチングを続けることに。需給悪で薄商い。それでも、「ビジネスモデルは良し」とする投資家は?■当欄はといえば、3月第1週以来52週線との攻防戦が続いている主戦銘柄●セブン&アイ(3382)がなお上昇基調を持続できるかどうか?に注目している。11年3月東日本大震災後安値1755円から本年1月に記録した06年5月以来の高値に2.5倍化した。が、さらに一段上の相場に向かうだけの「主題(テーマ)」を市場が発見するか?市場にお構いなしに、セブンがさらに進化を続けていくのかどうかが判断材料となる?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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