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2010/02/02

◆日経平均は前日比166円高の1万371円と続伸。TOPIXも3日ぶりに反発した。1日発表の1月ユーロ圏の製造業活動に活発化が見えたうえ、米1月ISM製造業景況指数も好感され、米国市場で、為替がユーロ高ドル安に転じ、株式、商品市況が上昇。加えて、円は対ドル、ユーロで下げに転じるWハッピー状況となったこと、トヨタ(7203)が1日から米国内でのリコール対策(無料回収・修理)開始を発表、8日ぶりに反発したことも追い風となり、輸出株、素材・資源株が牽引。日経平均は1日で26週移動平均線を回復した。

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◆トヨタ株はどこまで戻すか?幸い、08年12月安値2585円を基点とした中勢上昇波動は継続中。リコール問題での「トヨタらしからぬ対応」でこれまで積み上げてきた「信頼」という宝をいったん手放してしまった。が、ここを乗り越えた先には、プラグイン・ハイブリッド車などエコカーによる、さらなるトヨタ時代を築き上げる新たな地平が見えてくる?引き続き、トヨタの動きは内外が注目するところとなる。■ハイブリッド車絡みの思惑材料株として昨年10月に972円と大きく上昇したのが戸田工(4100)。きのうは200日線を割り込んで終ったが、きょうは一時600円台を回復し、599円引け。同社は、リチウムイオン電池の正極材を手掛けている。が、「プラグイン・ハイブリッド車は、エンジンを外せば電気自動車に変わる」。そして、電動モーターが用いられる。しかし、部品の軽量化、低コスト化は不可欠。熱源のエンジンが不要となることで軽量化が一段と進む。「磁力を落とさずに磁石をつくる」同社だが、「さびない磁石」がハイブリッド車の軽量化の要とも目されており、株価が、200日線絡みの水準は、いったん、打診買いをして見たいところだ。

◆楽天(4755)が7万3000円台に切り返した。1月27日と28日にかけて明けた「窓」を埋めないまま、上値を追うことになるのか期待を持って注目を続けよう。通常の相場だと、25日線タッチがあってもよいのだが・・。週足ベースのチャートから見ると、ここまで、「下値調べあれば買い」を示唆している。

◆2日付け日経新聞朝刊が、「政府は温暖化ガス25%削減目標とする工程表案が明らかになったと」と1面トップで報じた。太陽光発電導入目標、ハイブリッド車普及・・などが紹介されていた。主要排出国それぞれの国際合意が前提だが、原子力発電の項目は欠けていた。「いのち」、「友愛」・・など抽象的などうともとれるあいまいな言葉が好きな鳩山首相には、原子力=原子爆弾のイメージから逃れていない?原子力発電関連株のトップ、日製鋼(5631)を旗振るにはまだ、機は熟していないようだ。ただ、08年10月以来、1000円台前半で三角保ち合いが続いている。1月前半には上放れるかと思われたが、その後失速。それでも、三角保ち合いに中にいる。ウォッチングは継続しよう。

◆来週12日に09年12月期連結決算の発表が予定されている菱食(7451)が2311円まで下げてきた。200日線は2266円、52週線が2249円に控えており、下限は近いとみる。業績好調が期待されており、この水準は買いに分ありとみる。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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