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2006/01/23

◆「泣き面に蜂」とはこのこと。先週末の米国株大幅安が、日本株下げの背中を押した。米国株は年明け早々、買いのラリーが短期間だが続いた。しかし、発表された05年10〜12月期決算は予想を裏切るケースが結構多かったことから、企業業績への期待感が剥げているのだ。また、NY原油先物価格が再び1バレル=70ドルに肉薄したことも米国経済に陰を落とす。半導体株やハイテク株の好業績も限定的で、先週末のフィラデルフィア半導体株指数は4.1%の大幅下落となった。また、東京地検は堀江貴文ライブドア社長への初めての事情聴取を行った。マザーズ市場は底が見えない泥沼状態となっている。きょうは、ネット関連株はネット関連株であるというだけの理由で投げ売り状況となっていた。もっとも、急騰している時も、ネット関連というだけで買ったのだからおあいこというべきか。需給がすっかり逆転、悪化してしまった。東証1部では値下がり銘柄数が再度1500を超え、平均株価は300円超の大幅下落となった。まあ、平均株価は昨年8月8日から5カ月間で40%超の急騰したのだから、調整があっても何の不思議もないとも言える。

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◆途中までしっかりしていたセクターに、資源関連株やプラント関連株があった。原油先物価格が2度目の70ドル台突破となると、原油価格上昇が予想以上に長期化する可能性が高まると見られているからだ。原油高が米国景気の足元を揺さぶると同時に、日本株の上値も限定的にする。このことは、逆に、原油価格上昇時に好人気となる銘柄に注目したい。本欄推奨株では、まず、石油精製プラントのメンテナンスなどを手掛けるかつての低位思惑株、現在の好業績好チャート株の◎新興プラン(6379)。株価は17日に付けた92年3月以来の高値757円から18日に621円までつっこみ、きょうは742円まで戻し、再び上値に挑戦する構えとなっている。何よりも連続して大幅経常増益となる見通しにあるからだ。今3月期1株配当は連続2円増配の7円となり、1株利益27円に上昇する。また、◎日阪製作(6247)は中東での液化天然ガスプロジェクトの増加、大型化を背景に熱交換器で世界的な存在感をアピールしている。収益はすこぶる好調だ。来07年3月期には16年ぶりに連結純利益が過去最高を更新する見込みにある。株価はきょうも逆行高で2085円の終値となった。ジリ高が続くのは、何よりも、長期投資で外国人投資家が継続買いしていることが背景にある。需給面での良さを背景に、引き続き中期強気したい。■先に業績増額修正を発表した本欄強気銘柄の岡谷鋼機(7485・名)は上場来高値圏で下値を切り上げている。06年2月期に続き来期も連続経常益過去最高更新の見通しにあり、予想1株利益は130円台に高まる。割安感が強まるここからもたついた場面を中期買いしていこう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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