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2006/06/16

◆「米国発の世界同時株安は米国株が上げに転じることで始末された」(本稿前日記事)ようだ!?15日、NYダウは2日連続100ドル超高(きのうは198ドル!)した。米バーナンキFRB議長が、「インフレ指標は引き続きここ数年のレンジ内にとどまっている」といい、「制御不能になる」との懸念が後退したからだという。しかし、日本は福井日銀総裁が若干遅れたとしてもゼロ金利を解除する方向にある。2月に「量的金融緩和政策の解除」の意志を表明した後、(先にも指摘した通り)世界の投資マネーは明らかに動きを加速させた。ゼロ金利の日本で借り米国債券で回し、国際商品市況や新興市場に向かって投資マネー流れており、いずれ日本円に戻さねばならない(某外資系証券の為替予測では07年1月、1ドル=100円としている)。つまり、日本発の余剰マネーの市場からの引き上げが予想されている。このことが、国際商品市況や新興市場の先行き株価を大きく揺るがしたといえる。

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◆平均株価は、後場12時48分に1万5000円にあと24円まで迫り、409円高の1万4879円で終った。一時割り込んだ52週線を175円上回り実に6週間ぶりに週足「陽線」を引いた。4月7日の年初来高値で中期上昇第2波動の天井1万7563円から14日のザラバ安値1万4045円までちょうど20%の下げ(13日の終値安値1万4218円ではちょうど19%の下げ)だ。値幅調整は十分だ。後は日柄調整が残る。が、自律反発だから当然上値は限定的だ。下げ幅の3分の1戻しだと1万5218円で200日移動平均線なら1万5283円、半値戻しで1万5804円、26週線ならば1万6308円となる。米国株の動向次第という面はあるがおよそ1500円戻しとアバウトに見ておこう。その後、2番底を確認して、中期上昇第3波がスタートするとみているが、さて、どうか・・。■アジア株16市場で下げたのはベトナム(なにしろ今春ちょっとみられない暴騰劇があったのだから急落も当然だ。ベトナムVN指数は2月初310ポイント台だったのが4月下旬には650ポイント目前まで倍化したのだ!)のみ。

◆週明けは、海外では19日に米アトランタ連銀総裁講演、20日、米住宅着工件数発表、21日米EU首脳会談、22日サッカーW杯日本・ブラジル戦、23日任天堂がニンテンドーDSライト欧州発売。国内は、19日5月鉄鋼生産速報、5月日本製半導体製造装置BBレシオ発表、20日福井日銀総裁講演、21日4〜6月法人企業景気予測発表、24日ソニーが次世代DVD「ブルーレイディスク」駆動装置搭載ノートパソコン発売・・などが予定されている。

◆前日紹介の浜松ホトニク(6965)が14日に3320円の1カ月ぶり安値に売られた直後から上げに転じて3連騰。3650円高値引けで、1月来の相場の厚い上値の天井3770円突破が見えてきた。●薬品株は15日の日経1面で「毎年1回薬価を引き下げる」と報じられたことが嫌気され、きょうも業種別株価指数の上昇率最下位争いを演じた。全般リバウン時だからディフェンシブセクタが不人気もしかたがないが、ツムラ(4540)、ロート薬(4527)、バイオベンチャーの新日本科学(2395・マザ)が中期買い場ゾーン入りしている。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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