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2007/05/10

◆9日のNYダウ最高値更新(直近7営業日中6日上昇!)、SP500種指数は2000年3月の過去最高値1727.46にあと14.88ポイントに迫った。これを受け、10日のアジア・太平洋開場16市場中上昇10市場に下落6市場(日本、香港、インドなど)と勝ち組が多くなった。日本市場で上昇は小数点以下の上げとなった大証ヘラクレス指数のみ。最も、日経平均も8円安と小反落といった程度。ただ、前日、頑張った海運大手3社で、朝方上場来高値をつけたのは川崎船(9107)、商船三井(9104)で、川崎船は続伸、商船は反落、郵船(9101)は2社と違い89年12月につけた上場来高値1250円を100円強下回っている。また、新日鉄(5401)は3月高値900円にあと7円まで迫った後下げに転じ、4月末以降急騰、昨日まで5連騰した住友鉱(5713)は2975円の上場来高値を付けたあと、下げに転じた。きょうの悪役を演じたのはトヨタ自(7203)。前日発表した前3月期決算で営業利益2兆円を上げたものの、今期経常利益予想を微増程度としたことが、失望売りを誘った。「市場予想を下回ったことが嫌気された」という声も聞かれた。もっとも、企業の決算予想数字は、いつも強気(弱気)見通しを打ちだし失速する企業がある一方、直近のように、会計監査の厳格化を背景に、慎重予想を発表する企業が増えるなどまちまち。例えば、JUKI(6440)はいつも、「弱気」、「慎重」という形容詞が付くほどの低い姿勢で業績予想を発表している。そして、きょうの憎まれ役となったトヨタは昔から「前期並み程度を予想」と発表してきたのだから、今回の発表に目くじらを立てる必要はない。ただし、トヨタが下落し年初来安値になったからといって、新日鉄など鉄鋼株や海運株、非鉄株、不動産株・・などに弱気になる必要はない。トヨタ自の場合、株価は、05年株価水準から倍化した。1月の上場来高値以降は下げに転じ、上値が切り下がる展開となっている。

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◆もっとも、本欄おなじみの新和海運(9110)は、この日830円のほぼ17年ぶり高値に買われた。後場に発表の前期経常利益が計画を大幅超過達成し、今期も8%増予想と、強気を予想さす増益率だったことから、買い膨らんだ。●同じ新日鉄群団で次の上値関門突破銘柄と期待される好チャートとなっているのは太平工(1819)だ。「下値が切り上がる展開で、1月以来700円台前半が上値ネックラインとなっており、上放れが目前となってきた」銘柄として、強き買いしたい。

◆この日、注目したのは17年ぶりに800円台を回復した日水(1332)。同社の決算発表は、来週16日後場の取引時間中の予定。前期は増収大幅増益で売上高から純利益まで最高を更新、続く今期も強含みを予想する。2月来続いた上値関門を突破したことで弾みがつきそうだ。●同様に、東海カ(5301)も第1四半期業績が好調裏に着地し、通期業績予想の増額修正を発表した、17年ぶり1100円乗せで、上昇基調入りが鮮明化した。●日精線(5659)が11日ぶりに反落した。といってもわずか1円だが。上昇基調が鮮明となってきた。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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