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2013/05/31

6月3日、4日、5日 は家族旅行のため 休刊となります

◆5月末、日経平均株価は前日比185円高の1万3774円と急反発した。30日の海外市場で、NYダウは、発表された米経済指標は冴えないものだったが、市場ではこれまで通り、「金融緩和策縮小懸念が和らいだ」とし反発した。欧州主要市場ではユーロ圏景況感が予想以上だったことから反発した。加えて、東京外為市場で円が反落スタートしたこともあり、朝方から買いが先行。一時1万3900円台回復場面もあった。ただ、後場は様子見気分が強まり伸び悩んだ。■さて、テクニカル面では、あまりうれしくない日経平均のチャートとなっており、「上値追いは禁物」か。まず、週足ベースの日経平均は、ほぼノンストップで、昨年10月安値8488円から88%高の1万5942円まで上昇。昨年来高値圏で2週連続陰線足となり、ほぼ2週間でこの日安値1万3600円台に下落した。もっと鮮烈なのは月足ベース!今月、2007年12月以来の高値を付けが、結局、昨年8月から9カ月連続となった月足陽線の上に「大幅上ヒゲの小幅陰線足」を記録して終了したのだ。ここは、悩む相場が続いたほうがよいと思うのだが・・。「安倍のミクス」相場を仕切ったのは海外ヘッジファンドの「日本株買い、円売り」継続と個人投資家の信用取引。昨年11月13日に衆院解散・総選挙をうたった野田前首相の唯一かつ最大の貢献だ。では、「刀の先が天に向かった」格好の「5月の月足」は、典型的な天井足だが・・、さて6月はどうか?通常ならば、歴史的な大商いでの天井陰線足は「戻り売り」で臨むべし、となる。

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◆もともと、東京市場の活況は、金融緩和・円安をテコとした景気浮上期待の第1幕となったもの。直近の米国では、景気低迷は米FRBによる金融緩和縮懸念を和らげるとの見方に変質、株式市場は好感材料となっている。かつて、東京市場では「不景気の株高」といわれたものだが、同じような受取り方といえる。「悪化も好転もさじ加減次第で株価を上げる材料となる」摩訶不思議な需給第一の世界が株式市場にはあるということだ。株価の上げ下げばかりに気を取られると、歯車が狂った瞬間から逆回転し奈落の底となってしまうのがこの世界。時には、少し離れて、斜に構えるのがよい。一攫千金の夢は楽しいが、夢は夢だけにしたい。■といっても、ここまで、中長期で「買い」あるいは「ウォッチング継続」と繰り返してきた銘柄群は、基本的には、中・長期移動平均線沿いに上昇基調を刻んでいるか、中段保ち合いとなっている場合は「持続」、「買い場探し」で臨みたい。いづれにしても、新鮮なる銘柄で新鮮なる旅を始めたいものだが、まずは、原発関連で「渋ちん業績予想」発表で定評があった東芝プラント(1983)は、今期経常益横ばい予想を発表したことで、5月には1992年3月以来21年ぶりに1500円台に乗せた。この日終値は55円高の1474円で、中期相場を示唆する26週移動平均線沿いの上昇基調が昨年6月以降続いている。「買い」でウォッチングを継続。●プリマハム(2281)は201円の26週移動平均線前後で下げ渋るかをウォッチングしよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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