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2014/03/12

◆12日の日経平均株価は前日比393円72銭安の1万4830円39銭と大幅反落した。393円安は2月4日の611円安以来の大幅下げで今年第3位の下げ幅だ。ウクライナ情勢に加え、中国経済への懸念が広がりNY原油先物は1ヵ月ぶりの安値。中国の需要落ち込みからNY銅先物は大幅に3日続落し中心限月として2010年7月20日以来の安値・・と商品市況が大幅安で終了した。加えて、NY円が対ドル、ユーロで続伸した流れから、東京外為市場でも円が小幅ながら上昇・・とマーケットには強い逆風。週末の先物・オプションのSQ(特別清算指数)算出を控えていることも重なり幅広く売りが広がった。下げを先導したのは定番通り海外ヘッジファンドだという。もっとも、海外勢でもヘッジファンドを除けば日本株への比率が低下しているといい、下支えはヘッジファンドの買い戻しだけだとの指摘もあった。この日、指数寄与率の高いファストリ(9983)、ソフトバンク(9984)、KDDI(9433)、ファナック(6954)の4銘柄で100円以上日経平均を押し下げた・・。■TOPIXも26.27ポイント安の1206.94と大幅反落した。業種別株価指数は全33業種そろって下げたが、今月初めてであり、今年5回目の全業種下落だ。値下がり率上位5業種は、1位にはバルチック海運指数11連騰も材料視されなかった海運で3.45%の大幅続落、2位には銅市況安から非鉄金属が2.95%の大幅反落、3位はNY原油先物続落から2.81%反落した石油・石炭、4位金属製品、5位には紙パルプが急反落で続いた。一方、値下がり率下位には内需関連が並んだ。1位は空運で1.55%の5日ぶり反落と厳しいなかでは「比較」健闘中、2位水産・農林業1.62%の反落、3位医薬品1.69%、4位その他サービス、5位小売といずれも反落・・。

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◆日経平均は先に示したように、2月5日安値後は75日移動平均線を上値関門に、200日線を下値サポートラインとしたボックス圏で下値を切り上げつつある。75日線クリア後は「買い」、200日線を割り込めば「売り」のパターン(困るのは、例外もあるということ)であり、上下振れた方につきたい。

◆当欄チェック銘柄でも値上がり銘柄数は20を超えた程度。幸い、1月から再紹介し始め前週も紹介したヤオコー(8279)はこの日4755円と上場来高値を更新し、高値近辺の終値となった。それでも今期予想PERは15倍割れ。埼玉地盤の地方スーパーとの見方から侮られた格好だったが、少しは評価が変わってきた?●また、「サンマルクカフェ」など外食チェーンのサンマルクHD(3395)もカバー銘柄だが、気が付けば2月安値から二番底を入れ、2月の戻り高値を更新。1月高値時以来の5100円台が目前。ただ、上値には5100円〜530円台の厚い壁が控えている。全般波乱時の動きを見て買い場を探すべきか。新たな変化がなければ、「買いは遅く。決めたら早く出るべし」か。  

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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